ドワーフフロッグピットの育て方|増やし方から枯れる原因と対策、アマゾンフロッグピットとの違いまで解説
目次
ドワーフフロッグピットとは?基本情報と魅力
ドワーフフロッグピットは、南米原産の浮遊性の水草です。直径1~2cmほどの丸い葉を水面に浮かべ、糸状の白い根を水中に長く伸ばします。耐寒性は低いものの丈夫で育てやすく、生長も早いことから、アクアリウムやビオトープで初心者にも人気の浮草です。特にメダカや小型熱帯魚の飼育では、水質浄化や稚魚の隠れ家になるなどメリットが多く、見た目もかわいらしいため重宝されています。さらに、CO₂添加や特別な肥料を必要とせず、魚のフンやエサの残りから栄養をとってどんどん増えるため、手間のかからない水草でもあります。


アマゾンフロッグピットとの違い
ドワーフフロッグピットは、よく似た浮草であるアマゾンフロッグピットと混同されることがあります。しかし両者には明確な違いがあります。最大の違いは葉のサイズで、名前に「ドワーフ(=小型)」とある通りドワーフフロッグピットの葉径が約1~2cmなのに対し、アマゾンフロッグピットは約2~5cmと倍以上に大きく育ちます。葉の形も少し異なり、アマゾンフロッグピットの葉は先端がわずかに尖ったハート型になりやすいのに対し、ドワーフフロッグピットの葉はより真円に近い丸い形です。さらに葉柄(葉と根を繋ぐ茎)の長さにも差があり、ドワーフフロッグピットの方が葉柄が長めになる傾向があります。
また、根の長さや生長力にも差があり、同じくらいの葉の大きさで比べてもアマゾンフロッグピットの方が根が長く力強く伸び、葉も肉厚になります。その分、水中の栄養吸収量も多く、水質浄化能力はややアマゾンフロッグピットの方が高いとも言われます。
ただし幼株のうちは区別がつきにくく、ショップでも混同して販売されることが多いので、確実にドワーフ種が欲しい場合は大きめに育った株で見分ける必要があります。


適した環境と育て方
水質
ドワーフフロッグピットは水質への適応力が高く、弱酸性~弱アルカリ性の幅広い環境に順応します。極端に酸性・アルカリ性に偏っていなければpHをそれほど気にする必要はありません。底床(土や砂)は不要で、そのまま水面に浮かべて育成できます。ただし水流が強すぎる環境は苦手で、フィルターの排水が直接当たると葉が水中に沈み傷むことがあるので、なるべく止水~緩やかな流れになるよう調整しましょう。逆に、水面があまりに停滞して油膜が張る場合は、エアレーションで軽く水を動かすと良いでしょう。
水温管理
熱帯由来のため高水温には強い一方、低水温には弱い点に注意が必要です。適温は約20~28℃で、この範囲だと光合成が盛んに行われ成長も活発になります。一方、20℃を下回る環境では光合成が鈍り、徐々に葉色が悪くなってきます。特に朝晩の冷え込む時期や秋口以降、屋外で葉が黄ばむ場合は気温低下が主な原因です。冬場でも維持したい場合は、最低15℃以上は維持しましょう。
光量・照明
ドワーフフロッグピットは明るい環境を好む浮き草です。屋外飼育では日光の当たる場所に置けば太陽光をいっぱいに浴びて非常に生き生きと育ち、次々に新葉を展開します。夏場なら数日のうちに葉が増えて水面を覆うほど繁茂することも珍しくありません。室内水槽で育てる場合でも、水草育成用LEDライトを用意すれば十分育成可能です。ポイントは日照時間で、できるだけ長時間明るさを確保すると調子よく育ちます。水槽用ライトの場合は1日8時間以上の点灯が望ましく、成長が鈍いと感じる場合は照射時間を延ばしたりライトの照度を上げてみましょう。逆に真夏の猛暑日には、直射日光により葉焼け(葉の色褪せ)が起こることがあります。その場合は容器を半日陰に移すか、スダレなどで遮光して様子を見ると良いでしょう。
肥料・栄養分
ドワーフフロッグピットは魚やエビなどの生体がいる環境であれば、それらの排泄物から窒素やリンを吸収できるため基本的に追肥は必須ではありません。ただし、生体が少なく栄養が不足しがちな環境では、市販の液体肥料を少量与えると成長が促進され葉が大きく育ちます。例えば「葉が小さく薄い緑色のまま成長しない」「根が短く細い」場合は栄養不足の可能性があるので、様子を見てごく少量の液肥を追加してみるとよいでしょう。ただし与えすぎはコケの発生につながるため注意が必要です。なお、CO₂添加は不要ですが、もし添加しても害にはなりません。
水槽やビオトープへの導入
水槽やビオトープへの導入はとても簡単で、新しく手に入れた株を水でよく洗ってそのまま水面に浮かべるだけです。ただし環境の大きな変化がある場合には、古い葉が溶けたり傷むことがあります。そのためショップや通販で届いた株はそれまで育った環境(照明強度や水質)と自宅環境との差による一時的なストレスで葉を落とすことがありますが、これは新しい環境に適応する過程なので心配いりません。溶けてしまった葉は早めに取り除き、新たに展開する新葉に期待しましょう。また、購入元によっては農薬が付着している可能性もあります。エビ類と一緒に育てる場合は「無農薬」等の表示があるか確認し、心配なら導入前に水道水でしっかり洗浄するか、別容器で数日水に晒して農薬抜きをしてから水槽に入れるようにすると安全です。
増やし方・増えすぎ対策
ランナーによる自然増殖
ドワーフフロッグピットは株元から匍匐茎(ランナー)と呼ばれる細長い茎を伸ばし、その先に新しい葉を付けて子株をどんどん増やします。条件が良ければ、次々にランナーが伸びてあっという間に水面いっぱいに広がるほど増殖します。屋外ビオトープでは「気づいたら容器の一面がフロッグピットだらけ」という状況も珍しくありません。室内でも日照と水温が確保されていれば盛んに増えますが、そのスピードは太陽光下ほど爆発的ではないと言えるでしょう。殖やしたい場合は特別な処置をしなくても放置でOKですが、より効率的に増やすには栄養を切らさないことと十分な光を当てることが重要です。
株分けによる増殖
ランナーでつながった子株がある程度育ったら株分けして独立させる方法があります。手やハサミでランナーを切断すれば、親株から離れた子株を別の容器に移して殖やすことができます。これは意図的に数を増やしたい時や、他の水槽・ビオトープに移植したい時に使えるテクニックです。もちろん切らなくても放っておけば自然と親株から分離し、勝手に増えていきますので必須の作業ではありません。
「増えすぎ」の対策と間引き
ドワーフフロッグピットは放置すると想像以上のペースで繁茂し、全面が葉で覆われてしまうことがあります。水面を完全に覆ってしまうと、水槽の場合は水中に光が届かなくなり他の水草や生体に悪影響ですし、ビオトープでも景観や生態系バランスが崩れてしまいます。また、エサやりや水質管理などメンテナンスがしにくくなる弊害もあります。そこで大事なのが定期的な間引き(トリミング)です。増えすぎる前に適度に株を取り除き、水面の何割かは常に空けておくようにしましょう。目安として、水槽なら水面の1/3~1/2程度は開放して光と空気が通るように管理すると良いです。
トリミング方法
ドワーフフロッグピットのトリミングは主に古い葉や根のカットを行います。まず、黄色く変色したり溶けかけている葉があれば付け根から取り除きます。枯れた葉を放置すると水中で分解され、水を汚しコケや雑菌の原因になるため見つけ次第摘み取ることが大切です。次に、長く伸びすぎた根も適宜カットできます。根を短く切っても株は枯れませんので安心してください。むしろ「根切り」によって栄養吸収効率が上がり、株が元気になる場合もあります。また根が短い方が見た目もすっきりして管理された印象になります。根のトリミング頻度は環境次第ですが、目安としては月に1回程度、もしくは根が容器の深さに達する前に切ってあげると良いでしょう。
日常管理のコツ: 前述の間引きとトリミング以外、特別な世話はほとんど必要ありません。強いて言えば、水槽ではフタの扱いに注意しましょう。蓋を閉めっぱなしにすると中が蒸れて空気の通りが悪くなり、高温多湿の環境で葉が溶けてしまう場合があります。特に夏場、ガラス蓋で密閉されると水面近くの空気がこもって葉が腐りやすくなるため、できれば蓋をはずして風通し良く育てるのがおすすめです。どうしても蓋が必要な場合は、隙間を設けたり小型ファンで送風するなどして蒸れを防いでください。
ドワーフフロッグピットが枯れる原因と対処法
「丈夫なはずのドワーフフロッグピットが枯れてしまった」「葉が茶色くなって溶ける」といったトラブルは、初心者が特によく直面する悩みです。しかし原因を知れば事前に予防・対策することが可能です。ここでは葉が変色・枯死する主な原因と、その対処法について解説します。
よくある原因
- 低水温による生長不良: 葉が黄色くなり次第に枯れていくよくある原因は水温の低下です。20℃を下回る環境ではドフワーフフロッグピットは十分に光合成できず、葉色が抜けて黄化しやすくなります。放置するとそのまま枯死につながるため注意が必要です。
- 日照不足: 光量不足も葉が小型化し色が薄くなる原因としてありがちです。特に室内で照明が弱い場合や、水面を他の浮き草が覆って陰になっている場合、下の葉から調子を崩し枯れやすくなります。
- 栄養不足: 水中の硝酸塩やカリウムなど栄養が不足すると、新葉が十分に大きく育たず黄ばんだり白っぽくなることがあります。極端な貧栄養状態では古い葉から順に枯れてしまうこともあります。
- 急激な環境変化: 茶色く溶けるように消失してしまう場合、疑うべきは急な環境ストレスです。例えば「室内の弱光で育った株を真夏の直射日光が当たる屋外に突然出した」、「軟水環境で育った株を硬度の高い水に入れた」など、光量・水温・水質が急変する環境移動をさせると適応できずに短期間で溶けてしまうことがあります。特に光と温度の急変には弱いので、屋内外の移動時は徐々に慣らすようにしましょう。
- 通気不良(蒸れ)による腐敗: 前述のように蓋をしたままにして空気がこもると高湿度環境で葉が溶けます。これも枯れる一因で、特に夏の密閉状態では注意が必要です。
- 害虫被害: 屋外で育てている場合、アブラムシなどの害虫が葉に発生し、弱ることがあります。他にもナメクジやイモムシが葉をかじることもあり、これらが原因で穴が開いたり枯れるケースもあります。
対処法
- 水温対策: 水温低下が原因の場合、ヒーターで水温を20℃以上に保つのが最善です。屋外容器では保温対策をしたり、夜間は室内に移したりするなどして、最低温度を上げる工夫をすると良いでしょう。
- 光量アップ: 日照不足が疑われるなら、置き場所をより日当たりの良い場所に変えるか、室内ならライトを明るいものに交換する、照射時間を延長するなどして光量を確保します。
- 栄養補給: 栄養不足の場合、液肥を規定量より少なめに添加してみたり、飼育している生体を少し増やしてみるのも手です。栄養が行き渡れば次第に葉色も改善し、新葉も大きく育つようになります。
- 環境順応: 急激な環境変化に起因するトラブルは、徐々に慣らすことで防げます。例えば屋外に出すなら数日かけて半日陰→日なたと順応させる、水質が違う場合は水合わせをしっかり行う、といった配慮をしましょう。いきなり極端な環境に晒すことがないよう注意することが大切です。
- 通気の確保: 室内飼育ではフタを外すか隙間を設け、蒸れないようにします。夏場は特に風通しを良くし、高温多湿状態を作らないことで葉の腐敗を防げます。
- 害虫駆除: アブラムシを見つけたら葉ごと水中に沈めてメダカに食べさせるか、手で払い落として除去します。ナメクジ類も見つけ次第駆除してください。屋外では定期的に葉裏をチェックし、被害が広がる前に対処することが重要です。
冬越しの方法
ドワーフフロッグピットを屋外で越冬させることは基本的に難しいです。寒さに非常に弱いため、秋が深まって気温が下がってくると成長が止まり、やがて大半の株が枯れてしまいます。特に霜が降りるような地域では屋外放置すれば全滅は免れません。そのため、翌年も継続して育成したい場合はシーズンオフ(10月頃)に一部の株を屋内水槽に避難させるのが一般的です。屋内でヒーターを使用し20~25℃程度に保てば冬場も成長こそ緩慢になりますが生存させることができます。照明も忘れずにつけ、最低でも1日6~8時間は照らすようにしましょう(冬は日照時間が短く自然光に頼れないため、室内ならライト必須です)。
一方、屋外でどうしても冬越しさせたい場合は、ヒーターを投入して水温15℃以上を維持する必要があります。加えて、外気温がとても低いため風の当たらない日だまりに設置する、温室やビニールトンネル内に入れる等の工夫も有効です。
冬の間は成長がほぼ止まりますが、水質が安定した環境で静かに維持し、春の気温上昇を待ちます。春~初夏になり気温20℃以上の日が続けば、新葉が展開し始めます。そのタイミングで再び屋外容器に戻してあげれば、シーズン中に増えた株でまた水面を覆うようになるでしょう。
メダカとの相性・ビオトープでの役割
ドワーフフロッグピットはメダカとの相性がとても良い浮草です。メダカのビオトープ(水鉢やプラ舟など)に浮かべておくと、いくつもの利点があります。
日よけ効果: メダカ飼育容器は日光が強すぎると夏場に水温が上がりすぎたりアオコ(水の緑藻)が大発生しやすくなります。ドワーフフロッグピットが適度に水面を覆うことで直射日光を和らげ、水温上昇やコケ発生を抑えてくれます。特に金魚鉢や睡蓮鉢では、浮草があるとないとで夏場の水温や苔発生状況が大きく変わるでしょう。
水質浄化: ドワーフフロッグピットは水中の余分な養分(窒素やリン)を旺盛に吸収するため、水質の富栄養化を防ぐ効果が期待できます。メダカは屋外だとエサの食べ残しやフンで水が汚れがちですが、浮草がそれらを吸収してくれることでコケの発生抑制や水質安定に一役買います。
産卵床・隠れ家: メダカは水草に卵を産み付ける習性があり、特に浮草の長い根や絶好の産卵床になります。根に産み付けられた卵は水面付近に留まるため水温が高く発眼しやすい利点があります。また、ドワーフフロッグピットの下にできる薄暗い空間や根の隙間は、生まれた稚魚が身を隠す隠れ家になったり、日差しを避けたりするのに絶好の場所です。浮き草が全くない容器よりも、生存率が上がる傾向があります。
害虫対策: 屋外では浮草にアブラムシが付くことがありますが、メダカと一緒に入れておけばアブラムシを食べて駆除してくれる効果もあります。ボウフラ(蚊の幼虫)についても、メダカがいれば餌になるため安心です。このように、生体系バランス維持にもメダカ+浮草の組み合わせは理にかなっています。
景観と癒し: 緑の丸い葉が浮かぶ様子は和風の趣もあり、ビオトープの景観をぐっと引き立てます。メダカがその下を群れ泳ぐ姿は風情があって、眺めていると癒されるものです。

美しい「虎柄」を出す条件と大きく青々と育てるコツ
ドワーフフロッグピットの特徴のひとつに、葉に現れる虎柄模様があります。状態良く育った株では、葉に濃淡の緑色がストライプ状に浮かび上がり、まるで虎の模様のように見えることからそう呼ばれます。この虎柄はとても綺麗で、ドワーフフロッグピットならではの観賞ポイントです。では、どんな条件でこの模様がはっきり現れるのでしょうか。

虎柄が出やすい条件
強い光: 一般的に、強い光の下で育成すると虎柄が濃くなると言われています。屋外で太陽の下で育てると葉が肉厚になり模様も濃淡がはっきりしてきます。反対に、弱い光しか当たらない環境では模様が出にくく、全体が薄い黄緑色の無地の葉になることが多いです。従って、虎柄を楽しみたい場合は十分な光量を確保することが第一です。
栄養状態:栄養も関係するとされています。しっかり栄養が行き渡り古い葉まで元気な株では模様が維持されやすく、逆に栄養不足で成長が停滞していると模様も薄れる傾向があります。したがって、適度な肥料分(もしくは生体由来の栄養)を切らさないことも大切でしょう。
株の成熟:加えて、虎柄は葉がある程度成熟した大きさになった時によく現れます。小さい若葉にはまだ模様がなく、葉径が1cm前後まで大きくなると模様が浮かんでくるケースが多いです。ですから、環境を整えて葉をしっかり大きく育てることもポイントです。具体的には前述の光・水温・養分の条件を満たし、旺盛に光合成させてあげることです。それにより葉緑素などの色素が十分産生され、虎柄模様のコントラストもくっきりするでしょう。
青々と大きく育てるコツ: ドワーフフロッグピットを青々と茂らせるには、基本的には先に述べた適切な環境維持が全てです。特に光と栄養のバランスが重要で、光合成による生長とそれを支える養分供給の両輪がうまく噛み合えば、葉はどんどん大きく厚く育ちます。屋外飼育なら直射日光と豊富な空気中のCO₂で立派に育つでしょう。室内でも、高めの照明強度と魚のいる環境であれば比較的大型の葉になります。葉が小さいまま増えてしまう場合は、一度株数を減らして残した株に栄養と光を集中させるのも手です。間引き後に液肥を少し足し、光量も強めにして様子を見ると、残った株の葉が以前より大きく育つことがあります。虎柄もそうした伸び伸び育った葉ほど鮮やかに現れるでしょう。
初心者が陥りがちな失敗と対策
ドワーフフロッグピットを育てる上で初心者が犯しやすいミスと、その防止策・対処法をまとめます。同じ失敗を繰り返さないためにもチェックしておきましょう。
失敗例1: 水面を覆いすぎてしまった
放置して増えすぎ、水面が浮草だらけになってしまうケースです。他の水草や魚に光が届かなくなり、水質も悪化しがちです。対策は前述の通り適度な間引きを習慣づけることです。「増えるのが楽しくてつい放置してしまった…」という声もありますが、増えすぎは禁物。週に一度は状態を見て、必要なら躊躇せず半分程度取り除きましょう。
失敗例2: 寒さで全滅
秋冬の冷え込みに気づかず屋外に放置し、全て枯らしてしまうパターンです。特に初冬に油断しがちで、「まだ大丈夫だろう」と思っているうちにある日葉がすべて枯れていた…ということも。越冬は屋内が基本です。遅くとも気温一桁台になる前に室内移動させましょう。
失敗例3: 照明不足で衰退
部屋の窓際の明かりだけで育てたり、熱帯魚水槽の鑑賞用ライトだけで育てていたら次第に葉が小さくなり枯れてしまったという例です。ドワーフフロッグピットは室内では強めの照明が必要です。水草用LEDライトを使い、葉が十分光合成できる環境を作りましょう。特に「葉が段々小さくなる」「新芽が出ない」という場合は光量不足が疑われます。
失敗例4: 密閉環境で蒸れて溶けた
蓋付き水槽で飼育し、蒸れによって葉が溶けてしまうケースです。夏場はもちろん、冬でも暖房や照明の熱で意外と水面近くが高温多湿になります。換気と通気を心がけ、蓋はなるべく開放するか隙間を設けましょう。溶け始めは葉が半透明の茶色になり急速に腐敗が広がるので、早めに気付いて環境を改善することが大事です。
失敗例5: 導入時の農薬トラブル
シュリンプ水槽に入れたらエビが次々死んでしまった、という悲劇も稀にあります。原因はドワーフフロッグピットに付着していた農薬です。事前に良く洗うことでかなり防げます。特にエビや貝と一緒にする場合は「無農薬」の表記があるショップから入手するか、数日バケツで水につけ込むなど念には念を入れましょう。
まとめ
ドワーフフロッグピットは、メダカとの相性も良く初心者にも扱いやすい浮草です。アマゾンフロッグピットとの違いを把握し、適切な環境(十分な光・適温・適度な栄養)を整えれば、美しい緑の丸葉と長い白い根を一年中楽しむことができます。増えすぎや枯れなどのトラブルも、本記事で紹介したコツを押さえれば怖くありません。ぜひ小さな浮草の変化や成長を観察しながら、水槽・ビオトープづくりに役立ててください。


他の水草についても知りたい方は、詳しく解説された水草図鑑ページも参考になります。


