ブラントノーズガーの飼育方法〜大きさから成長速度、餌、混泳まで飼い方を解説〜
ブラントノーズガーは、ガーのような迫力のある見た目や、手頃なサイズ感、丈夫で飼育もしやすいことから人気の熱帯魚です。この記事では、ブラントノーズガーの基本的な飼育方法、大きさや性格を踏まえた混泳の相性まで、実体験から解説します。これから飼育や混泳を検討している方は参考にしてください。
目次
特徴
ブラントノーズガーの見た目は、全身が銀色の鱗にまとわれていて、尾ひれの付け根に黒い斑点模様がついています。特徴的なのはガーパイクのように長く伸びた口で、主に小魚などを食べるフィッシュイーター(肉食魚)です。

コロンビア、ベネズエラ原産の熱帯魚で、ブラン「ド」ノーズガーと誤表記されることがありますが、濁点はつきません。
またガーという名前がついていますが、カラシン(ネオンテトラからピラニアまで、幅広い種類の魚が属します。)の仲間です。ガー科の魚は特定外来種生物に指定をされたので日本では飼育規制がありますが、ブラントノーズガーは飼育できるため、人気が出てきている熱帯魚です。
参考:環境省|日本の外来種対策
ブラントノーズガーは飼育可能〜規制された古代魚ガーでなくカラシンの仲間〜
大きさ
ブラントノーズガーの最大サイズは、全長30㎝程度と言われています。飼育下では20〜25cmほどで止まってしまうことも多いです。私は90cmスリム水槽で飼育して、25cm弱くらいのサイズまで大きくなりました。
成長速度
ブラントノーズガーの成長速度は速く、半年で15cm、1年で20cmを超えます。私が飼育している個体は、1年間で23cm前後になりました。
アクアリウムショップやホームセンターで販売されている個体や、ECサイトの紹介写真では、まるで「ししゃも」のようにやせ細っている個体が多いです。私が購入した直後の写真も別の魚のようです。

これは、お店ではエサを最小限にしているからだと思います。きちんと飼育すれば画像ようによく太って、立派に成長しますので、たくさん食べさせてあげましょう。

水温
ブラントノーズガーは南米が原産国で、本来温かい地域で生活している熱帯魚です。そのため、適した水温は20~28℃と高めです。日本では真冬と真夏に対策が必要です。
水質
ブラントノーズガーは弱酸性から中性の水質を好むとされます。日本の水道水は中性に近いため、水換え時に特段気にする必要はありません。
餌
ブラントノーズガーは、人工餌も生き餌もよく食べてくれます。エサをとるのも上手いので、初心者でも順調に育てられるでしょう。
ブラントノーズガーの餌〜おすすめから食べない時の対処法まで解説〜
人工餌
浮遊性のエサ「カーニバル」をメインで与えています。水面近くで狙いを定めて、つつくように食べたり、おなかがすいているとガバっと食いついたり、見ていて飽きません。自分で起こした波でうまく口に入らず、何度もチャレンジしている姿はとても可愛いです。
食べる餌の量は成魚で1日に7~8粒程度です。25cmくらいの大きさの個体だと、「カーニバル」より一回り大きい「ビッグカーニバル」は大きすぎるかもしれません。
生き餌
生き餌は、サイズ的にメダカが最適かと思います。人工餌もよく食べますが、やはり生き餌のほうが食いつきが良いです。成魚なら5.6匹はペロリと食べてしまいます。動く魚にはとても敏感に反応し、水温合わせのために透明の袋に入っているメダカにも突進していきます。
ミナミヌマエビやスジエビなどもエサに向いているでしょう。金魚も食べますが、体高のある金魚は、小さいサイズのブラントノーズガーには食べにくいかもしれません。どじょうは長細いため食べれるようには見えませんが、私が飼育している個体は、お腹がすくとどじょうも食べてしまいます。

冷凍赤虫なども好んで食べます。半解凍でバラバラにならない状態で与えると食べやすそうです。
性格
ブラントノーズガーは温和な性格の魚です。混泳しているポリプテルスと喧嘩をしているのを見たことがありません。しかし上述の通りメダカや金魚など、小さな魚を一度捕食対象として認識すると猛烈に突進しますのでご注意ください。
水槽内を活発に泳ぎ回るというよりは、中層~上層部でじーっとしていることが多いです。たまに低層にとどまっていることもあります。そのため、水流は特に必要ないでしょう。
ポリプが息継ぎから帰ってきて上に乗られそうになったら、さっと避けていて可愛いです。人に慣れやすく目の前を通っても、逃げたり隠れたりすることはありません。
私が飼育している個体は、エサをあげようと「カーニバル」の袋をガサガサしだすと、少しだけソワソワしているように見えます。オスカーやコイなどのように「はやくくれ!!」と暴れるわけでもなく、微妙にソワソワしている感じがとても可愛いです。
様々な魚と混泳可能
ブラントノーズガーは水槽の中層から高層で主に生活します。また穏やかな性格のため、様々な魚との混泳に向いた魚です。捕食対象と認識しない、サイズ差のあまりない熱帯魚との混泳は上手くいきやすいでしょう。
ポリプテルス
ポリプテルスは低層を主に居住スペースにするため、中層、高層を泳ぐブラントノーズガーと生活圏が被りません。また、上顎系のポリプテルスとは特に最大サイズ、成長速度、水温、水質、餌などの観点から相性はぴったりです。
ポリプテルスはエサ取りが下手なので、ブラントノーズガーは浮遊性の人工餌、ポリプテルスは沈下性の人工餌を与えることができます。生き餌は多めに入れてあげないと、ブラントノーズガーが食べつくしてしまうかもしれません。
ポリプテルスの種類とそれぞれの飼育方法。必要な設備や費用、注意点まで解説
私の場合はブラントノーズガーが8㎝程度の時に、同じくらいの大きさのセネガルス、デルヘッジと混泳させて育てましたが、喧嘩もせずすくすくと成長しました。3匹が20㎝を超えた頃に、10cm以下のパルマス・ポーリーを追加で混泳させましたが、問題ありませんでした。半分くらいの大きさの個体でも捕食対象としては認識をしなかったことになります。
あえてデメリットを挙げるなら、ポリプテルスは地味な色が多いので、銀色一色のブラントノーズガーと混泳させると、水槽が少し地味な印象になると感じる人もいるかもしれません。

プレコ
低層を生活圏として、おとなしい性格のプレコとも相性はぴったりです。しかし、ポリプテルスとプレコは相性が悪いので注意しましょう。
寿命
3年~10年とWeb上の情報ではばらつきがあります。飼育下では3~5年くらいと考えるのが良いでしょう。古代魚であるガーパイクよりは寿命が短めです。
繁殖
飼育下での繁殖は難しいとされています。アクアリウムショップでお手頃な値段で購入できます。
販売価格
小さい個体なら500円~1500円で買えると思います。都内の大手アクアリウムショップでは、10㎝以下で980円でした。手に入りにくいわけではないと思いますが、ホームセンターの熱帯魚売り場では見たことがありません。アクアリウム専門店では売っていることが多いです。ECサイトだと年中購入することができると思います。
飼育設備
ブラントノーズガーは、最大サイズでも30㎝ほどで、丈夫で飼育しやすいため人気の魚です。基本的な熱帯魚の飼育セットで飼育をスタートできるため、初心者にもおすすめです。
水槽
水量が多いほど水温や水質が安定するため、基本的には大きい水槽のほうが良いでしょう。90×30×36㎝の水槽で十分に終生飼育が可能です。私の場合は、90×30×36㎝の水槽(外部ろ過装置)で、約25㎝のブラントノーズガーが1匹、約30㎝のポリプテルスが2匹といった飼育数であれば、問題なく飼育できていました。
ブラントノーズガーを単体で飼育するなら、60㎝水槽でも可能です。体が柔らかくないので、最大サイズの30㎝まで成長するようであれば、奥行きが30㎝の水槽だと手狭になってくると思います。
飛び出し事故があり得るため、蓋は必ず設置します。重りを載せておくとより安心でしょう。
60㎝水槽単体であれば、3,000円強から購入できます。一から始めるのであれば、セット商品を選ぶとお得で簡単に揃えることができます。特にライトやろ過装置はセットになっていることが多く、それぞれ単体で購入すると高額になりがちなのでおすすめです。60㎝の水槽にろ過装置が付いたセットだと、10,000円~の費用感になります。
ろ過装置
ろ過装置は、外部、上部、底部、外掛け、水中型など様々な種類があります。ブラントノーズガーは肉食魚で水を汚しやすい傾向にあるため、ろ過能力が強い外部ろ過装置、あるいは上部ろ過装置などがおすすめです。ポリプテルスなどとの混泳の場合は、外部ろ過装置くらい強い能力があると安心です。あるいは上部ろ過装置と水中型の組み合わせなどでも良いかもしれません。
60㎝水槽用の外部ろ過装置で8,000円弱~、上部ろ過装置で3000円~の費用感となります。一般的には外部ろ過装置の方が費用は高くなる傾向にあります。
ヒーター
ブラントノーズガーの適温は20~28℃であるため、冬場にヒーターが必須になります。水温を常に26℃前後に保つと良いでしょう。水槽の大きさ(水量)に合った出力のヒーターを選ばないと、水温が上がり切りませんので注意しましょう。
日本では多くの地域で、冬場にヒーターが必須になるでしょう。夏場は32℃程度まで上がったことがありますが特に問題はありませんでしたので、クーラーは必須ではないかもしれません。うう
64ℓ以下向けのヒーターで4,000円前後~、110ℓ以下向けのヒーターで5,000円前後~の費用感です。
| 水槽のサイズ | 水量 |
|---|---|
| 幅60㎝×奥行30㎝×高さ36㎝ | 約60ℓ |
| 幅90㎝×奥行30㎝×高さ36㎝ | 約90ℓ |
| 幅90㎝×奥行45㎝×高さ45㎝ | 約140ℓ |
エアーレーション
エアレーションは必須です。ろ過装置などで水流を作って、水中に空気を取り込むことでも代用できます。適度な水流はブラントノーズガーの新陳代謝も良くするので、水が跳ねる音が気にならなければ取り入れても良いかもしれません。
エアポンプにするとモーター音が気になると思いますが、静音を売りにした商品であれば、あまり気になりません。また、最近の商品であれば、かなり性能が良くなっていると思います。性能にもよりますが1,000円~2,000円以下の費用で購入できます。
底砂
底砂は入れても入れなくても、どちらでも良いと思います。しかし私の場合、底砂を入れている状態でブラントノーズガーが低層にとどまっている時間が長くなると、下鰭がボロボロになってしまうことがありましたので注意が必要です。ヒレがボロボロになってしまっても、栄養をとっていればすぐに治ります。
まとめ
ブラントノーズガーは丈夫で飼いやすく、単体で飼育してもペットとしての魅力がたっぷりの魚です。また、温和な性格であるためポリプテルスをはじめとした他の魚との混泳にもとても向いていると言えるでしょう。








