ポリプテルス飼育に適した水質とは?水質悪化の対策から管理方法まで解説

ポリプテルスは丈夫で、病気になりにくい生き物です。しかし長い寿命の間、健康に飼育するためには、水槽の水をきれいに保つことが重要です。この記事では、ポリプテルスを飼う上で適切な水質について解説し、水質が悪化しないおすすめの管理方法を紹介します。これから飼育を検討している方や、飼育中の方は参考にしてください。

ポリプテルス飼育に適した水質

ポリプテルスは丈夫で強い生き物ですので、水質にそこまで神経質になる必要はありません。ここでは、ポリプテルスに適した水質と、「水をきれいに保つ」ということについて、必要最低限の知識を解説します。

ポリプテルス飼育のための基本情報

pH

ペーパー、ピーエイチなどと呼ばれます。酸性、中性、アルカリ性などの指標があり、熱帯魚によって好む値が異なります。

ポリプテルスに適したpHは、6.5-7.5(弱酸性-中性)と言われています。日本の水道水が「5.8以上8.6以下」となっていますので、水換えの際などはほとんど気にしなくても良いでしょう。

参考:厚生労働省|水質基準項目と基準値(51項目)

アンモニア、亜硝酸、硝酸

ポリプテルスのフンやエサの食べ残しなど、普通にポリプテルスを飼育していると発生する物質です。バクテリアによって、アンモニアが亜硝酸に分解されるという流れですが、どちらもポリプをはじめとした熱帯魚に有毒な物質です。これらの濃度が高まるのはまずい、と覚えれば良いかと思います。

亜硝酸がさらに分解されると硝酸になります。ここまで分解されて、比較的安全な物質になると覚えておくと良いでしょう。硝酸は水草などの養分となるため、水槽内でもある程度の食物連鎖の循環が再現されます。

酸素

ポリプテルスがエラ呼吸をするのに必要です。それだけでなく、水をきれいにしてくれるバクテリアにも必要ということを覚えておきましょう。また、水温が上がるとバクテリアの酸素消費量が増えて、酸素濃度が下がるというのもポイントです。酸素も、水をきれいに保つという観点で重要な要素です。

塩素

主に水道水に含まれる消毒目的の物質です。ポリプテルスをはじめとした熱帯魚に有毒なだけでなく、水をきれいにしてくれるバクテリアも殺菌してしまうので、塩素は飼育にとって良くないものだと認識しましょう。

水質悪化の原因

ここまで見てきたように、水質が安定しているということは、ポリプテルスが生活する上で発生する有害な物質が少ない状態が保たれているということです。

水温や酸素、塩素だけでなく、過密飼育なども含めた様々な要因によって、有害物質の分解が進まない、追いつかないことで、水質が悪化します。

水質管理の方法

水質を悪化させないためには、物理的な汚れの掃除をすることだけでなく、上記のような有害物質を取り除いたり、分解する仕組みを作ったりしなければなりません。そのための行動や設備が、水質管理の方法ということになります。

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水換え

水換えは、アクアリウムにおける基本です。水槽内の汚れた水を取り除き、きれいな水と入れ換える物理的な方法です。

水換えによって温度や水質が変化し、ポリプテルスに多少なりとも負担がかかるため一概には言えませんが、基本的には水換えの頻度は多い方が良いでしょう。一回の水換えの量を減らし、頻度を増やすとポリプテルスへの負担も小さくなります。

私の場合は、90cmスリム水槽、90cm規格水槽で、最大ポリプテルス3匹、熱帯魚2匹を飼育していますが、週に1回は三分の一ほどの水換えを行っています。

上述の通り、水道水のpHの値は気にかけません。しかし、塩素は必ず取り除くようにしましょう。塩素は、太陽光の下で3日ほど時間を置くと抜けますが、カルキ抜きを入れるのが手っ取り早いです。

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エアレーション

ポリプテルスは、エラ呼吸に加え、肺呼吸もできるため、エアレーションは必要ないと思われるかもしれません。しかし、有毒物質を分解してくれるバクテリアのことを考慮して、エアレーションを行うことをおすすめします。

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濾過装置

濾過装置は、水をきれいにしてくれる装置です。セッティングするだけで機能するため、詳細の知識は必要ありません。基本的な3つの仕組みを解説します。

  • 物理濾過:スポンジやマットで、フンや食べ残しなど、目に見える汚れを取り除きます。
  • 化学濾過:活性炭などの濾過材によって、目に見えない汚れを取り除きます。
  • 生物濾過:バクテリアの住処となり、アンモニアなどの有毒物質を分解してもらいます。

濾過装置にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴によってメリットとデメリットが存在します。

外部濾過

名前の通り、水槽の外に独立して設置するタイプの濾過装置です。モーターの力を使って、ホースを通した給水、排水を行い、濾過槽と水槽の水を循環させます。濾過槽の体積が大きく、最も強力な部類に入る濾過装置です。また、水の総容量が増えるため、水質が安定しやすく、水を汚しやすいポリプテルスにおすすめです。

一方デメリットとして、水槽とは別に置き場所が必要になりますが、水槽台の下に収納できる場合がほとんどです。また濾過能力が高い分、価格も高めです。10,000円〜くらいは見ておいた方が良いでしょう。

上部濾過

名前の通り、水槽の上に設置するタイプの濾過装置です。モーターの力で水を吸い上げ、濾過槽を通った水が、下の水槽に流される仕組みです。こちらも強力な濾過装置ですので、ポリプテルスの飼育におすすめです。

外部濾過装置よりも比較的安価で、8,000円〜購入できます。また、水槽とセットで販売されていることが多く、その場合はさらにお得に購入できるでしょう。

デメリットとしては、水槽の上に剥き出しの状態で置くため、多少部屋に圧迫感が出ることが挙げられます。また、モノによってはモーター音が少し気になるかもしれません。

底部濾過

砂利やソイルの下など、水槽の底面に設置するタイプです。動力は、エアレーションの空気を使った水流です。底面から水面に向かってパイプが伸びており、パイプ内を上に向かう水流の力で底面のフィルターに汚れを集めます。水槽内の見た目がすっきりする構造で、価格は安価で数千円で購入できます。

1番のデメリットは動力がエアレーションであるため、濾過能力が低いです。底面濾過単体では、ポリプテルス飼育には少し荷が重いかもしれません。

広範囲に敷ける砂利やソイルそのものを濾過材に使えるという構造の利点はありますので、他の濾過装置と組み合わせて使うのはありかもしれません。なお、ベアタンクでの飼育では使用できません。

外がけ式濾過

水槽の外縁に引っ掛けるタイプです。モーターの力で吸水し、濾過槽を通して排水します。安価で購入でき、1,500円程度〜手に入ります。また、濾過材の交換をする時に手が汚れにくく楽なこともメリットの一つです。

60cm以上の大きな水槽だと、単体では荷が重いです。ポリプテルス飼育においては、手軽な利点があるので組み合わせて使用しても良いかもしれません。

投げ込み式濾過

水槽の中に入れて設置する濾過装置です。動力は、エアレーションの空気を使った水流です。最も手軽で数百円から手に入ります。

大型の水槽では濾過能力不足ですので、ポリプテルス飼育ではサブ的に使いましょう。

おすすめの濾過装置

予算が許すのであれば、外部濾過をおすすめします。水槽の大きさに合った出力のものであれば、外部濾過一台で事足ります。濾過材の交換や濾過槽の掃除など、管理する濾過装置が多くなればなるほど、メンテナンスは大変になります。水質管理はシンプルに行えた方が、継続的な飼育負担の軽減になると思います。私は経験上、エーハイムエコシリーズをおすすめします。

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水草を入れる

解説した通り、アンモニアはバクテリアによって、亜硝酸、硝酸へと分解されます。そして硝酸は水草の養分になり、プチ食物連鎖が循環しますので、水草を入れることもおすすめです。

しかし水草も枯れてしまうと、水質悪化の原因になります。また、ポリプテルスはベアタンクで飼育することもおすすめできるため、好みで選択する形で良いと思います。

底砂を入れる

底砂はバクテリアの住処となるため、水質の安定につながります。また、ポリプテルスにとっても落ち着く環境が作りやすいと思います。

しかし、汚れの温床になる可能性もあります。私はどちらも試したことがありますが、結論、好みによる選択で問題無いと思います。

水質調整剤

簡単に水質を調整する商品も、色々な種類が出回っています。日常で使用する必要は無いと思いますが、ポリプテルスを飼育する水槽を立ち上げる際などに役立ちます。

まとめ

ポリプテルスは丈夫なため、水質にそこまで気を使う必要はありません。しかし、水をきれいに保つためには最低限の知識が必要になるため、覚えておきましょう。濾過装置を選択する際には、管理がなるべく楽になるようにすることをおすすめします。