観察記録 No.001|ブセファランドラがじわじわ枯れる|水上葉育成で照明距離が落とし穴だった話
目次
はじめに|“じわじわ枯れる”ブセの違和感
何も知らないままブセファランドラの水上葉育成を始めたばかりの頃、一番最初にやってしまった失敗を紹介します。
それは、「最初は元気に見えるのに、じわじわと弱って枯れていく」というもの。
- 葉も展開する
- 色もそこまで悪くない
- ミストや霧吹きもしてる
それでも、「なんかおかしい…」と気づいたときには、もう手遅れ。(厳密には環境を整備すれば死にはしない。新しい葉から復活します。)
この記事では、そんな“初心者が見逃しやすい症状”を、実体験とともに記録しておきます。
育成環境の概要(初期)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 株 | Bucephalandra sp. “Pearl Grey” 水上葉、Bucephalandra sp. “kishii” 水上葉 |
| 容器 | 90cmガラス水槽・ガラス蓋・密閉型ミストケース |
| 光 | 市販水槽用LEDライト・出力100%・距離10〜20cm・12時間照射 |
| 加湿 | ミスト式+霧吹き |
| 用土 | ソイル → 桐生砂 → 日向軽石 → 水苔追加(短期間で複数回変更) |
問題の始まり:元気に見えたはずが…
最初は普通に葉も展開し、成長しているように見えました。
でも気づいたら、
- 葉柄が垂れてくる
- 葉が小さくなっている
- 全体的に“弱く”見える
そんな違和感がありました。
見た目だけなら初心者には判別が難しい、じわじわ系の失敗パターンです。
仮説:照明が強すぎるのか?
市販のLEDライトなので、特別強い照明ではないと思っていたのですが──
よくよく考えると、
✅ 光の強さより「距離」の方が重要だったかもしれない。
LEDとの距離は10〜20cm。水上管理だとこれはかなり近距離で、
葉焼けしなくても葉の厚み・硬さ・展開バランスに影響していた可能性があります。
試行錯誤と環境変更の履歴
🌱用土の変更(詳細は別記事予定)
- 栄養系ソイル(2週間でNG)
- 桐生砂(良い気配はあった)
- 日向軽石(排水性高すぎ→乾燥→水苔追加)
→ この混乱で真因が見えにくくなった
💧加湿とミスト
- 初期は24時間ミスト+毎日霧吹き
- 乾燥しやすい株が出て、水を与えると一時的に復活
→ ミスト過剰×水不足のジレンマを経験
最も顕著な異変:葉の見た目の劣化
- 葉が垂れて固まるような姿に
- 色も黄色味がかかり、次第に縮小化
- 展開スピードはあるが、明らかに弱々しい葉が出る
👉 この状態になると、回復は難しい。
でも最初は“元気そう”に見えるので、初心者は気づけない。
照明をオフにしてみた|改善の兆し
思い切って照明を完全にオフにしてみました。
部屋の明かりだけで管理し、さらに湿度とミストも再調整。
| 項目 | 改善後 |
|---|---|
| 光 | 照明OFF(自然光+室内灯) |
| ミスト | 3時間に5分程度(初期の5分の1以下) |
| 湿度 | 80〜100%(ケース内計測) |
| 霧吹き | 朝晩チェック。乾燥気味の株のみ実施 |
結果として、1ヶ月弱で改善傾向が見られるようになってきました。
葉の色が深くなり、葉柄も以前より立ち上がりやすくなっています。
今後の仮説と継続テーマ
- 光の「強さ」ではなく「距離と照射時間」が植物にストレスを与えていた可能性がある
- 日向軽石+水苔の併用には慎重に(※別記事で掘り下げ予定)
- 湿度とミスト量のバランスが重要(※別記事で掘り下げ予定)
今後もこの管理法での生育を追跡し、再現性を確認していきます。
まとめ|初心者こそ“光の距離”に注意すべき理由
- 「光が強すぎたかも?」と思ったときには手遅れのことが多い
- ブセの水上葉は「じわじわ枯れる」から初心者には気づきにくい
- 元気そうに見えても、小さな異変が最初のサイン
ブセファランドラの育成において、「光の距離」「湿度バランス」「水分供給」は三位一体。
完璧な育成環境は存在しないからこそ、記録と仮説が最強の武器になるのだと、今回の失敗から学びました。
📦 私の飼育環境・使用している育成用品
以下は、ブセファランドラ水上葉育成で現在使用している主なアイテムです。特に「買ってよかった」、「役立っている」と感じているものを掲載しています。
用土
鉢底にひゅうが軽石を敷いて、メインは桐生砂。最後に水苔を軽く敷いて保水しています。どれもホームセンターで売っていますが、桐生砂は特に下記がおすすめ。粒の大きさが均一でつぶれにくい商品だと思います。小さい鉢1杯分で良い方は、メルカリShopsで少量販売しています。
温度・湿度計
安いので十分。耐久性は不明なので、心配な方はしっかりしたものを買いましょう。デジタルで温度と湿度一体型の方が見やすいです。
タイマー
ミストやライトのタイマー設定に必須。毎日決まった時間に自動でミスティングやライティングができるのでとても重宝しています。設定簡単。
ミスト加湿器
上記タイマーと組み合わせて時間自動管理。大量ミスト。設定簡単。
水やり機
大量管理の方に超おすすめ。大量かつ高い位置の鉢の水やりもこれでとても楽になりました。かなり安いです。
飼育容器
透明で蓋が開けやすいものがおすすめ。小さい株なら100均の食器棚で2段管理も可能です。
メタルラック
大量管理したい方はメタルラックに衣装ケースを並べましょう。安くて安心のアイリスオーヤマを選択しています。
✍️ 著者ラボノート(#001)
この記録は、育成ミスと改善を可視化する「Plant Lab Journal」の第一弾です。
次回は「用土ごとの乾燥/過湿反応差」をテーマに追跡予定。










