ポリプテルスが水面で浮くのは、病気だから?
ポリプテルスを飼育していると、普段は水槽の底にいるはずなのに、水面近くに浮かんでじっとしていることがあります。普段は底の方にいることのほうが多い生き物ですので、頻繁に浮かんでいると「もしかして体調が悪いのかな」とちょっと心配になってしまいます。この記事では、ポリプテルスが水面に浮いている理由について考察します。また、病気や体調不良が疑われる際の対処法についても解説します。ポリプテルスが浮いている理由が気になる方や、病気が心配な方は参考にしてください。
目次
ポリプテルスが浮いているのは、リラックスしているだけ?
ポリプテルスを飼育していると、水面付近や中層のあたりで、ゆらゆら、ぷかぷかと漂っている姿をよく見かけます。気持ちが良さそうで見ていて癒されますが、通常は底で生活をする生き物なので、あまりに浮く機会が多いと少し心配になります。しかし、多くの場合はリラックスしているだけだと思われますので、心配は無用です。

脱力している
もしポリプテルスが平衡感覚を保ちながら「ぷかー」と水面を漂っている、あるいはヒーターやろ過装置などにひっかかっているだけであれば、リラックスして脱力しているだけの可能性が高いです。私の経験上、水槽内が落ち着ける環境であればあるほど、浮いている頻度も時間も長いように感じます。したがってポリプテルスに特に変わった様子が無いようでしたら、心配する必要はありません。

あくびをしている
他の魚と同様に、ポリプテルスも大きく口を開けてあくびをします。人間や他の動物のあくびと同じですので、見ればすぐにあくびと分かるでしょう。この行動も、環境に慣れて落ち着いている時によく行いますので、浮かびながらあくびをするのはリラックスをしている証拠でしょう。そのため、こちらもいつも通りの様子であれば特に心配する必要はありません。

ポリプテルスが浮いているのは、体調が悪いから?
ポリプテルスを観察していて、普段とは明らかに異なる行動や様子があれば、体調不良や病気を疑い、早めの対処を心がけましょう。
尻尾だけが浮いている
まるで操り人形のように尻尾だけが高く浮き、頭が下がって泳ぎづらそうにしている場合は、何か問題が起きている可能性が高いです。例えば消化不良や病気などにより腸にガスがたまって、尻尾だけが意図せず浮いてしまっていることが考えられます。
苦しそうに呼吸が荒い、暴れまわる
いつもよりエラ呼吸のスピードが速く、口をパクパクして苦しそうにしていたり、のたうち回るように暴れる場合は病気やケガを疑った方が良いでしょう。

フンが浮く
ポリプテルスのフンは通常沈みます。フンが浮く理由は、フンの中に気泡があるからです。そして気泡は、消化不良などによって腸にガスがたまることで発生する場合があります。フン以外に異変がない場合は、すぐに薬浴などをさせる必要はないですが、様子を見て対処しましょう。
ポリプテルスの病気、体調不良、ケガなどの対処法
体や鰭、粘膜などに、外傷や炎症が見られる場合には迅速な対処が必要です。「エロモナス病」や「尾腐れ病」など、まずはポリプテルスが罹患する病気について知り、適切な対応が取れるようにしておきましょう。平衡感覚がなくなるなど、異常な行動をとるまで病気やケガが進行すると、手遅れになってしまう可能性もありますので、迅速に対処しましょう。
他の魚と隔離する
病気やケガ、寄生虫などが疑われる場合には、まずは他の魚と隔離しましょう。他の魚への感染を防ぐとともに、弱った体に攻撃されることを防ぐことができます。隔離用のバケツや、隔離先のヒーターやエアーレーションなど、最低限の設備を整えておくことをおすすめします。
毎日換水する
症状が軽い場合には、換水が最も安全で効果的です。毎日1週間ほど水換えをして様子を見てください。
絶食させる
消化不良や体調不良が見られる際には、しばらく絶食をさせて様子を見る方法があります。食べすぎによる内臓への負担や、食べ残しによる水質の悪化などを防ぐことができます。消化不良の場合には、絶食中にフンが出て改善する場合があります。
水温を上げる
寄生虫が疑われる際には、寄生虫は低温を好むため、水温を29℃くらいまで上げてみる方法があります。ポリプテルスにとっては29℃の比較的高温は問題なく、活性が上がることも期待できます。
塩浴させる
体調が悪いときには、塩浴で改善する場合があります。0.6%くらいの塩水を作り、そこにポリプテルスを入れて様子を見ましょう。
薬浴させる
病気や寄生虫の治療には薬浴が有効ですが、古代魚であるポリプテルスは薬に弱いと言われます。規定量の半分など、薄めの濃度で薬浴しましょう。
ポリプテルスには、浮きやすい種類や個体がある?
経験上、浮かびやすい種類とそうでない種類があると考えています。それだけでなく、それぞれの個体の性格はもちろん、飼育している環境や成長段階によっても変わるかもしれません。下顎系よりは、上顎系のほうが、浮かんだり、泳いだりすることが多い印象です。
セネガルスの場合
セネガルスとデルヘッジとパルマス・ポーリーの比較では、セネガルスはその3種の中では2番目「たまに浮く」といった印象です。デルヘッジよりは活発でよく泳ぎまわっていたし、泳ぎつかれると「ぷかー」と浮いていました。
デルヘッジの場合
デルヘッジは3種の中では一番臆病で「浮いているのをあまり見たことがない」ほど神経質な印象です。いつも底の方でじっとしているか、何かに取りつかれた様に泳ぎ回りますが、上層や中層にとどまって浮かぶことは少なかったです。
パルマス・ポーリーの場合
パルマス・ポーリーは、3種の中では一番マイペースで「すごくよく浮かんで」いました。上層で浮き輪のように浮いていたり、中層で器用にホバリングしたり、見ていて飽きません。しかしそんなパルマス・ポーリーも、大人になってからは少し頻度が減り、子供(10㎝くらいまで)の頃のほうが、いつも浮かんでいたと思います。
また、中層で泳ぐ魚と混泳させると、浮かぶ頻度は少なくなったようです。たまにちょっかいを出されたりするので、のんびり浮かぶには多少ストレスが生まれてしまったのかもしれません。つまり、のんびりとできる環境があるということは、それだけストレスが少ない良い飼育環境ということなのかもしれません。
まとめ
ポリプテルスが浮かぶという行為は、通常であれば問題のないことかと思います。しかしその時の状況にもよるため、よく観察をしてあげましょう。
ちなみに私は飼育していたセネガルスの体調不良が続き、☆になってしまった経験があります。その時は病気ではなく消化不良でお腹が膨らんでいき、絶食をさせたのですがフンが出ることなく症状が悪化していきました。病気を疑った初期段階では、対処できる知識や手元に薬などがなく、すぐに調べて、病気の可能性もあると思い、薬を通販で注文したことを覚えています。翌日には到着するとはいえ、日に日に悪化していく状況でしたので、気が気ではありませんでした。
生き物はいつ病気になるか分かりません。今は健康だったとしても、事前に病気などの知識を収集することと、いざとなれば塩水浴、薬浴がいつでもできる環境を作っておくことは重要です。



