アマゾンソードの育て方|成長速度から、枯れる原因・植え方・増やし方まで初心者向けに解説
アマゾンソードは、太く力強い葉が魅力のロゼット系水草です。丈夫で育てやすく、迫力があることからレイアウト水槽における定番で人気がありますが、環境が合わないことによる枯れや溶け、レイアウトに活用できないといった悩みも少なくありません。本記事では、育て方の基本から、失敗しやすいポイントとその対策方法まで解説します。
目次
アマゾンソードの基本情報
アマゾンソードは、オモダカ科エキノドルス属に属し、その名の通りアマゾンが原産です。株元から複数の茎や葉を放射状に展開する「ロゼット系」に分類される水草です。50㎝以上にもなる大きく迫力のある葉が特徴的で、レイアウトの中景〜後景で存在感を発揮します。丈夫で育てやすいですが、育て方にはちょっとしたコツが必要です。


育て方の基本
水温・水質
アマゾンソードは20~30℃と幅広い水温に適応します。水質も弱酸性~弱アルカリ性と広い適応域を持つため、丈夫で育てやすい水草です。コケや栄養過多を防ぐためにも、週1回の水換えは基本とします。
光(照明)
特別な強光は必要ありませんが、明るめの環境を好みます。強すぎる光はコケを誘因するため、初心者の方には適度な光がおすすめです。
CO2(二酸化炭素)
CO2は無くても育ちます。ただし添加することで新芽の展開が早くなり、葉がしっかりと見栄え良く育つ傾向があります。

栄養(肥料)
アマゾンソードは主に根から栄養を吸収して育ちます。栄養系ソイルに植えて育てるのがおすすめです。固形肥料を使うことも検討できますが、栄養過多は水質悪化を招くこともあるため、様子を見ながら少量ずつ試しましょう。新しい葉は、ロゼットの内側から生えてきます。新葉が小さい、色が薄いなどの症状があれば、栄養不足を疑います。
トリミング
痛んだ葉は根元からトリミングします。溶けた葉による水質悪化を防ぐとともに、新芽の展開を助けることにつながります。
増やし方
アマゾンソードはランナー(匍匐茎)で増えていきます。条件が良いと、葉の間からランナーを出し子株を付けます。子株が5㎝程度まで育ったらランナーをカットし、新たな株として植え付けて大丈夫です。
アマゾンソードの成長速度
アマゾンソードの成長速度は普通~ゆっくり程度です。成長が早い有茎草よりは遅く感じますが、着実に長く大きくなっていきます。「葉の数が増える」より先に「根が充実」していくため、立ち上がり初期に動きが鈍くても、急にたくさんの新葉が出ることがあります。

成長を促す条件
- 光量が十分
- 底床に栄養がある
- 水温、水質が適正(極端に低いと鈍る)
- CO2添加がある(必須ではないが伸びが変わる)
成長が遅い・止まる条件
- 光が足りない、コケが葉を覆って光合成できない
- 底床が砂利など栄養がない
- 水温が低い
- 植え方が悪い(新芽が展開できない)
- 水上葉から水中葉の切り替え期で一時停止
失敗しない植え方
アマゾンソードは、「深く植えない」のがポイントです。株元から葉を展開するため、深く植えすぎると新芽が展開できないためです。浅く植えるとしっかり根付くまで、抜けて浮きやすくなるため注意が必要です。
植え方の手順
- 傷んだ葉は最初にカットします(2枚以上は葉を残します)
- 根が長すぎる場合は先端を少しカットして整えます
- ピンセットで底床に穴を作り、葉の付け根が外に出るように差し込みます
- 株同士は5㎝以上離して植えます。
- 底床を寄せて固定します。(固めすぎに注意)
- 浮きやすい場合は、次の固定策を参照してください。
「浮く」対策
アマゾンソードが浮いてきてしまう場合、次のような対策が有効です。
- 小さめの石で根元の両脇を軽く押さえる
- 水草用のおもりを根に巻く(成長を阻害しないように)
- 目が細かく、質量が大きい底砂に浅く植える(根を噛ませる)
- 目が荒く、質量が小さい底砂に深めに植える(新芽が展開しやすくする)
- 金魚や大型魚など、底床を掘り返す生体と一緒にしない

枯れる(溶ける)原因
アマゾンソードが「枯れる」、「溶ける」場合は症状を観察し、原因を究明・対策を行います。
1)新芽が出ない、株元が黒ずむ、根元から葉が落ちる
飼育環境を見直し特に問題がない場合は、深く植えすぎを疑います。
対策としては、浅く植える、底砂を変えるなどを検討しましょう。
2)葉が溶けるように痛む、穴が開く
立ち上げ直後に発生する場合は、水上葉から水中葉への切り替えであることが多いです。アマゾンソードは水上葉で販売されていることが多く、水上葉は水中に入れると環境に適応できず溶けてしまうことがあります。
対策としては、痛んだ葉は除去しつつ、水中に適応するまで様子を見ましょう。環境が合えば、水中葉が新たに展開します。焦って環境を変化させすぎないのがポイントです。
3)新芽が小さい、葉が黄色くなる、薄くなる
栄養不足を疑います。特に底床が栄養のない砂利だけの場合に発生しやすい症状です。
対策としては、底床を栄養のあるソイルに変更するか、固形肥料・液肥の添加を検討します。
レイアウトでの使い方
アマゾンソードは草丈が高く葉が大きいため、中景〜後景に数本配置するだけで、レイアウト水槽で主役を張ることができます。中央から少し左右にずらして配置することで、三角構図の頂点としても活用できるでしょう。背の低い前景草と合わせてメリハリをつけるのがおすすめです。
また、葉が大きく光を受ける面積も大きいため、アマゾンソードの周りは陰になりやすいです。アヌビアスナナやミクロソリウムなどの陰性水草と合わせるのも良いでしょう。
まとめ
アマゾンソードは、丈夫で育てやすく迫力も抜群のため、人気の水草です。立ち上げ初期や植え方など、ポイントを押さえることで初心者の方でも簡単に飼育することが可能です。ぜひレイアウト水槽の主役に、チャレンジしてみてください。


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