アオウキクサとは?|メダカ・金魚との相性、育て方、増やし方、駆除方法まで解説

アオウキクサは、メダカ鉢やビオトープ、水草水槽で見かけることがある、とても小さな浮草です。水面にぷかぷか浮かび、条件が合うと一気に増えるため、「便利な水草」として扱われる一方で、「気づいたら水面を覆いつくしていた」という悩みの原因にもなります。この記事では、アオウキクサの特徴、育て方、増やし方、メダカや金魚との相性、冬の管理、駆除方法、販売・入手時の注意点まで、分かりやすく解説します。

アオウキクサを販売中

Amazonでも販売中

アオウキクサとは

アオウキクサは、アオウキクサ属に分類される小型の浮遊植物です。水田、池、沼、流れの少ない水辺などに生育し、日本では身近な浮草のひとつです。

葉のように見える部分は、厳密には「葉状体」と呼ばれます。葉と茎がはっきり分かれた一般的な水草とは違い、小さな緑色の葉状体が水面に浮かび、そこから細い根を伸ばします。葉状体は3〜6mm前後と非常に小さく、ウキクサよりも小型に見えることが多いです。

アオウキクサは、一つ一つはとても小さいですが、実はかなり存在感がある植物です。なぜなら、増えるスピードが速く、水面の印象を短期間で大きく変えるからです。条件がよいと、2〜3日で2倍になることもあると言われるほどです。

アクアリウムやビオトープの世界では、簡単に増えることをメリットとして捉える一面もあれば、デメリットとして嫌われやすい側面もあります。

アオウキクサとウキクサの違い

アオウキクサと混同されやすい植物として「ウキクサ」があります。どちらも水面に浮く小さな植物ですが、分類上は別の植物として扱われます。アオウキクサは、ウキクサよりも一回り小さく見えることが多く、根の数や葉の裏の色などが異なります。

アオウキクサウキクサ
大きさとても小さい。数mm程度アオウキクサより一回り大きいことが多い
葉状体1つに根が1本葉状体1つに3〜20本ほどの根が束のように出る
表裏とも淡い緑色〜緑色裏面が赤みを帯びることがある

アオウキクサのメリット

アクアリウムやビオトープにおいて、アオウキクサには下記のようなメリットがあります。

メダカの隠れ家になる

アオウキクサが水面に浮いていると、メダカの稚魚や小さな生き物の隠れ場所になります。

日よけになる

屋外のメダカ鉢やビオトープでは、夏場の強い日差しをやわらげる役割があります。アオウキクサがあることで、メダカが直射日光を避ける場所を作りやすくなります。

水質浄化に役立つ

アオウキクサは、水中の栄養分を吸収しながら成長します。一定の水質浄化作用を期待することが可能です。

ただしアオウキクサを入れたからといって、水換えや掃除が不要になるわけではありません。あくまで補助的な役割と認識しましょう。

金魚のおやつになることがある

アオウキクサは、金魚やらんちゅうが食べることがあります。中型以上の金魚向けの餌として販売されることもありますが、食べ方には個体差があります。そのため、主食として考えるのではなく、植物質をついばませる補助的な餌として扱うとよいでしょう。

アオウキクサのデメリット

アオウキクサは、短期間で水面を覆いつくすほどの繁殖力を持つため、嫌われることも少なくありません。

水面を覆いすぎる

アオウキクサが増えすぎると、水面が緑色のじゅうたんのようになります。見た目が自然で良いと感じる人もいますが、アクアリウムやビオトープでは、魚の様子が見えにくくなります。また、水面全体を覆うと、他の水草に光が届きにくくなってしまいます。

完全駆除が難しい

アオウキクサは小さいため、端のほうにあるものや、他の水草に絡んだものを取りきるのが簡単ではありません。他の植物を導入する際に混入するケースもあり、あっという間に増えるため、見つけ次第早めに除去することが大切です。実際に「どこから来たのか分からない」という悩みも少なくありません。

アオウキクサの育て方

アオウキクサの育て方は簡単です。増えすぎを管理することのほうが重要だと言えるほどです。

明るい場所で育てる

アオウキクサは、明るい場所でよく育ちます。照明の下や、日当たりのよい場所で増えやすくなります。光が弱いと、葉状体はより小さくなり、数も少なくなります。

流れの弱い水面に浮かべる

アオウキクサは浮草なので、強い水流がある水槽には向きません。フィルターの水流で沈んで、他の水草に絡んだり、フィルターのスポンジに吸い込まれたりしないように管理します。

肥料は基本的に不要

メダカや金魚などの魚がいる環境では、餌やフンから水中に栄養分が出ます。そのため、アオウキクサのために積極的に肥料を入れる必要はあまりありません。

肥料を入れすぎると、アオウキクサだけでなくコケも増えやすくなるため注意しましょう。

増えすぎたら定期的に間引く

アオウキクサは、増やすより減らす方が大切です。水面を覆うほど増えたら、網やカップですくって間引きましょう。

アオウキクサの増やし方

アオウキクサを増やしたい場合は、別容器で管理するのがおすすめです。

プラケースやバケツに飼育水を入れ、そこにアオウキクサを少量浮かべます。明るい場所に置き、水が蒸発したら足し水をします。増殖目的なら、金魚などがいない環境が向いています。

アオウキクサはメダカが食べる?

アオウキクサは、メダカにとっては、餌というよりも、日よけ、隠れ家、産卵環境の補助としての意味が大きいです。メダカがつつくことはありますが、おやつや餌としての役割は期待しにくいと言えます。

アオウキクサは金魚が食べる?

金魚はメダカよりも植物質をついばむ力が強く、アオウキクサを食べることがあります。ただし、金魚にも個体差はあります。すぐに食べる個体もいれば、あまり食べない個体もいます。

金魚に食べさせる目的で使う場合は、農薬や薬品、寄生虫の心配がないものを選ぶことが大切です。

アオウキクサの水質浄化効果

アオウキクサを含むウキクサ類は、水中の窒素やリンなどの栄養分を取り込みながら生長するため、水質浄化の補助として働くことがあります。ただし、家庭のメダカ鉢や水槽では、これだけで水質管理が完結するわけではありません。増えたアオウキクサを放置せず、定期的に取り出すことで、水中の余分な栄養分を外へ出す管理につながります。

アオウキクサの冬越し

アオウキクサは、屋外では秋から冬にかけて葉状体が減り、葉状体が枯れて種子で越冬するとされています。そのため、冬に水面から消えたように見えても、春以降に再び発生することがあります。
ただし、屋内水槽や暖かい地域、近縁種が混ざっている環境では、冬でも葉状体が残る場合があります。確実に維持したい場合は、少量を室内の明るい容器に避難させて管理すると安心です。

アオウキクサの駆除方法

アオウキクサを駆除したい場合、基本は「すくい取る」ことが有効です。網やカップを使って物理的に取り除きましょう。メダカなどの魚がいる環境では、網で一緒に掬ってしまったり、一気に流してしまわないように注意が必要です。

完全駆除のための工夫

アオウキクサは一度池やビオトープに入ると、大量に繁茂して除去が大変になる例もあります。除去したと思っても、他の浮草のすき間、水草の株元、鉢の縁、水槽の端などに小さな葉状体が残っていることがあります。そのため、一度で完全に取ろうとするより、数日おきに確認して、見つけ次第取り除くことが大切です。

  1. 水面のアオウキクサを、目に見える限り網などで掬う
  2. 他の浮き草や水草に付着したものや、鉢のすき間、水槽の端に残ったものをピンセットなどで取る
  3. 日を開けて確認し、新しく出てきたものを毎日少しずつ取る
  4. 完全に消えるまで繰り返す

駆除でやってはいけないこと

アオウキクサを屋外の水路や池に流すのは避けてください。増えやすい浮き草なので、自分の管理外の環境に広げないことが大切です。処分する場合は、すくい取ったアオウキクサを乾燥させてから可燃ごみとして処分するなど、再び水辺に戻らない方法を選びましょう。

アオウキクサはどこから来る?

入れた覚えがないのにアオウキクサが出てきた場合、もっとも考えやすいのは、他の水草や浮き草に混ざって持ち込まれたケースです。アオウキクサはとても小さいため、ホテイアオイ、睡蓮、抽水植物、メダカ用の水草などに付着していても気づきにくいです。
屋外の容器では、風や雨、生き物の移動によって入り込む可能性もありますが、アクアリウムやメダカ鉢では、まず新しく入れた植物への混入を疑うとよいでしょう。増やしたくない場合は、新しい水草を入れる前に一度よく確認し、別容器で数日様子を見ると安心です。

アオウキクサの花は咲く?

アオウキクサにも花は咲きます。ただし、花は非常に小さく、メダカ鉢やビオトープを普通に眺めているだけでは気づきにくいです。観賞用の花を楽しむ水草というより、小さな葉状体が水面で増えていく様子を観察する浮き草と考えるとよいでしょう。

まとめ

アオウキクサは、メダカ鉢やビオトープで使いやすい小型の浮き草です。水面に浮かべるだけで育ち、メダカの隠れ家、日よけ、水質浄化の補助、金魚のおやつなど、さまざまな使い道があります。一方で、条件が合うと短期間で増え、水面を覆いつくすことがあります。アオウキクサを上手に使うポイントは、増やすことよりも、増えすぎる前に間引くことです。

アオウキクサを販売中

Amazonでも販売中

当サイトでは本種以外にも数多くの水草飼育情報をまとめています。他の水草についても知りたい方は、ぜひ当サイトの水草図鑑もご覧ください。

水草図鑑で他の水草を調べる