アクアリウム初心者は何を育てる?|おすすめの始め方と、失敗しない選び方【魚・エビ・水草・メダカ・魚なし】

アクアリウムを始めてみたいけれど、「難しいのは嫌」、「何を育てればいいかわからない」といった悩みをお持ちの方は少なくありません。自分の頭の中にすでに理想的なアクアリウム像があればよいですが、初心者は誰もが、何も知識が無くて何から始めればよいかすらわからないところからスタートします。この記事ではアクアリウムの始め方の最初の一歩として、何を考えて、何を選ぶべきか、難しい用語を省いて解説します。

最初に考えること

まず最初に、どんなアクアリウムを実現したいか想像しましょう。「魚や水の音に癒されたい」、「部屋をおしゃれに彩りたい」、「お祭りで買った金魚を飼いたい」、「こどもと一緒に生き物を観察したい」など、どんな理由でも大丈夫なので、頭の中で生活に溶け込む理想のアクアリウム像を考えてみてください。浮かんだイメージを形にしていくのがスタートラインです。

具体的なイメージが浮かばない、できるだけ簡単・おしゃれにしたい、といった方のために、アクアリウムで「王道の型」を紹介します。

アクアリウム王道の型

小型魚+水草:もっとも一般的な型です。ネオンテトラやグッピーなどの熱帯魚が水草の間を遊泳したり、美しい色のコントラストを楽しむことができます。

魚なし(水草メイン):インテリアとして使われることが多い型です。美しさと管理の手軽さを両立することができます。

エビ水槽:カラフルなカラーシュリンプやレッドビーシュリンプを中心に育てる型です。餌を食べる姿にとても癒されます。

メダカ水槽:丈夫で初心者でも飼いやすいメダカを中心とした型です。最近では大変美しい見た目のメダカも増え、屋外ビオトープなどでも手軽に飼育できます。

大型魚水槽:アロワナやオスカーなど、大型の魚をメインとした型です。1匹1匹が主役級であることや、管理の手軽さから水草を入れずに育てることも多いです。

型の比較表

実現したい型があったら、ぜひそれにチャレンジしてみてください。迷っている方は、下記に初心者にお勧めの観点で比較表を作りましたので参考にしてください。理想形が特にあるわけでなく、型に迷った場合は難易度と世話の大変さが低い「メダカ水槽」や「小型魚+水草」から始めれば間違いはありません。

構成難易度おしゃれ度世話の大変さつまずきポイント
小型魚+水草魚や水草を入れすぎると崩れやすい。餌や水換えなど日々のお世話がポイント。
魚なし(水草メイン)低〜中給餌がなく、安定したら水換えの頻度は少な目で管理はラク。ただしコケの大発生に悩む可能性あり。
エビ水槽中~高魚より水質急変に弱い面がある。難易度が高めの品種もある。
メダカ水槽中~高基本的に飼育や管理は簡単。卵を産んでどんどん増えてしまい持て余す場合もある。
大型魚水槽中~高中~高中~高大型の水槽が必要。大食漢の品種が多く、給餌量が多い。ベアタンクの場合掃除はラク。環境さえそろえば育成自体は簡単な品種も多い。

型を選ぶ問診票

まだイメージが湧かない方、より自分に合った型を選びたい方は、下記の問診票を活用してみてください。

Q1. 魚を飼いたいですか?また世話(餌やり)が毎日できそうですか?

  • YES → Q2へ
  • NO → 魚なし(水草メイン) がおすすめ

Q2. 「動く生き物の観察」より「景色(レイアウト)として楽しみたい」ですか?

  • YES → 小型魚+水草がおすすめ
  • NO → メダカ水槽 or エビ水槽 or 大型魚水槽がおすすめ。

Q3. どんな魚が好みですか?

  • カラフルで美しい → メダカ/小型熱帯魚/カラーシュリンプ系がおすすめ
  • 様々な種類を混泳させたい → 小型熱帯魚がおすすめ
  • 主役級で少数を飼いたい → 中型熱帯魚がおすすめ
  • ダイナミックな遊泳を観察したい → 大型熱帯魚がおすすめ

初心者におすすめの生体

初心者におすすめなのは、丈夫で飼育しやすく、安価で、見た目も良い魚です。そのような品種は、初心者だけではなくアクアリウム全体でも定番種となっています。ここでは、最初に選べば間違いないといえる種類の生体をご紹介します。

小型魚

飼いやすく、安価で、美しいためアクアリウムでは定番の魚です。アクアリウムショップはもちろん、ホームセンターやECでも取り扱いが多いため簡単に入手できます。

  • グッピー
  • アカヒレ
  • ネオンテトラ
  • カージナルテトラ
  • ラミーノーズテトラ
  • ミッキーマウスプラティ
  • ラスボラ
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生体(熱帯魚・シュリンプ・水草等)
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メダカ

熱帯魚以上に丈夫で、寒さにも強い個体が多いです。品種改良により特徴的で美しい品種もかなり多くなっています。

  • 楊貴妃
  • みゆき
  • 舞姫
  • ドラゴンブルー
  • 三色メダカ
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エビ

魚よりは水質の変化に敏感と言われますが、飼育しやすい品種も多いです。レッドビーシュリンプなど、初心者には育成が難しい種類もあります。

  • ミナミヌマエビ
  • ヤマトヌマエビ
  • カラーシュリンプ
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何をそろえればよい?初心者の買い物リスト

アクアリウムを始めるにあたって必要な設備はたくさんあり、実現したい型によっても必要性が異なります。ここでは型に応じて必要性を整理します。必要な設備がセットでお得に販売している場合もあるため、それぞれの基本を押さえておきましょう。

◎=必須、〇あったほうが良い、△なくても良い

小型魚+水草魚なし(水草メイン)エビ水槽メダカ水槽大型魚水槽
水槽
水槽台
ろ過装置
照明
ヒーター
底砂
カルキ抜き
水温計
CO2

必須級

  • 水槽:どんな型にも必須。基本的には大きい方が安定します。できれば30㎝以上は用意したいです。
  • 水槽台:床に直接置かない場合はほぼ必須です。耐久性のない家具などに置くのは危険です。
  • ろ過装置:きれいな水を維持する装置と覚えておきましょう。長期維持にはどの型にも必須と言えます。
  • 照明:水草が入る型には必須です。魚だけの場合も、あったほうが美観は必ずよくなります。
  • ヒーター:ほぼ必須です。エアコンで温度調整をする場合や、メダカなど寒さにも強い魚のみの場合は無くても耐えられます。

準必須級

  • 底砂(ソイル/砂利):水草を入れる場合は植え付け用に必須となります。また間接的に水をきれいにする効果もあります。大型魚水槽では入れない場合もあります。(ベアタンクという管理方法)
  • カルキ抜き:水道水をそのまますぐに使えるようにします。時間をかければなくても使えるようにできますが、ほぼ必須級です。
  • 水温計:水温調整やヒーターの故障といった事故の早期発見に役立ちます。
  • CO2:水草を美しく育てるためにはあったほうが良いです。無くても育てられる水草も多いです。
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あると便利

  • 水質検査キット:水質にうるさい生体の場合は調整に必要です。
  • バケツ・タオル:水換えや生体導入の際に便利です。
  • 水換えホース:専用のものは多機能で便利です。
  • バックスクリーン:実は美観が大きく変わります。
  • 流木・石:魚の隠れ家や水草の植栽に便利です。
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水槽の立ち上げ方

実現したい型に必要な設備がそろったら、いよいよ水槽の立ち上げです。とても重要なポイントとなりますので、初心者の方にも分かりやすい表現で解説します。

STEP0:水槽の設置場所を決める

  • 水平で重さに耐えられる床
  • 電源が確保できる場所
  • 直射日光が当たらず、適度な明るさが確保できる場所
  • 水換えなど日常作業が行いやすいスペース
  • 水道が近いほうが便利

STEP1:機材やレイアウト材を設置

  • 底砂を敷く(商品指示に従って必要ならば洗う)
  • ろ過装置、ヒーター、水温計、照明等を取り付け(電源コードもこの時点で整理する)
  • 石や流木などのレイアウト材を設置(商品指示に従って必要ならば洗う)
  • 水草を入れる場合は注水前に植え付ける(霧吹きなどを使用しながら、乾燥に注意する)
  • 注水し、カルキ抜きや水質安定剤などを入れる
  • 機材の電源をON

STEP2:立ち上げ直後~数日間チェック

  • 水漏れ
  • 水槽台や床の歪み
  • 機材の漏電
  • 機材の異音
  • 水の濁りなどの変化
  • 植えた水草が抜けていないか

STEP3:すぐに魚を入れない(重要)

  • 立ち上げ直後は、水が透明でも魚が住める環境ではない(生態系はすぐにできないと覚えればOK)
  • すぐに生体を入れると調子を崩したり、死んでしまうこともある
  • 目安として「最初の1か月」はSTEP2のまま待つ心づもりでいる(硝化サイクルが整うまでの立ち上がり期間といいます)
  • 1~2週間後に、まずは丈夫な魚をパイロットフィッシュとして数匹入れて様子を見る
  • 十分な時間がたって、パイロットフィッシュも元気であれば、徐々に生体を増やしてOK

初心者向けの水槽セットはアリ?

水槽だけでなく、ろ過装置やライト、ヒーターなどがセットになった商品が多数販売されています。必要な機材が揃えやすく、価格もお得になることが多いので、結論から言うと初心者の方は水槽セットがおすすめです。入っている機材が商品によって異なるため、中身をよく確認して購入してください。

ここでは選び方のポイントをいくつか紹介します。

チェック1:小さいものよりは大きいものを選ぶ

大きい水槽は管理が大変と思うかもしれませんが、水量が多いほど水質は安定するため、水槽はできるだけ大きい方が安定します。金魚鉢よりは30㎝水槽、30㎝水槽よりは60㎝水槽など、なるべく大きな水槽を選ぶのがおすすめです。60㎝水槽までであれば、比較的リーズナブルな価格で入手できます。

チェック2:安心できるブランドを選ぶ

ライトなど、故障してもすぐに生体に影響が少ない機材については、安価な製品を選んでも問題ありません。しかし水槽やろ過装置、ヒーターなど、故障が大きな損害につながりやすい設備については、やはり安心できるブランドを選ぶのを個人的におすすめします。有名どころでは下記のようなメーカーは安心できます。

  • GEX
  • コトブキ工芸
  • テトラ
  • スドー
  • エーハイム

よくある質問

最後に、初心者の方からよくある質問や、起きやすいつまづきをまとめます。転ばぬ先の杖として活用ください。

Q. 水槽セットで始めて問題ない?損しない?

問題ありません。水槽セットで手軽に、おしゃれに機材を揃えることが可能です。単体の機材を購入するよりお得になることがほとんどでおすすめです。なるべく大きなサイズ、安心できるブランドの商品を購入するのがおすすめです。

Q. 魚なし(水草だけ)でも始められる?

始められます。魚を入れるよりも餌や掃除の手間が少なくなり、管理が楽になる可能性があります。見た目も、水流になびく水草だけでも十分に魅力があります。コケ対策として、エビや貝など、コケを食べてくれる生体を少し入れておくのはおすすめです。

CO2やライトが必須の水草もありますが、ライトだけで育てられる水草や、弱い光でも育てられる陰性水草(アヌビアス・ミクロソリウムなど)という選択肢もあります。

Q. 初心者でもうまく育てられますか?

丈夫な品種を選び、基本を徹底し、日々のお世話を行えば誰でも育てられます。

  • 立ち上げ直後に魚を入れる
  • 小さい水槽で環境が安定しない
  • 餌を与えすぎて水質が悪化する
  • 掃除しすぎて水質が安定しない
  • 対策を知らずにコケに覆われて崩壊する

といったよくある失敗を避ければ、必要以上に失敗を恐れる必要はありません。

まとめ

アクアリウムを始めたくても、知識がなくて困り果てる人は少なくありません。しかし、始め方や基本的な知識を身に着ければ、思ったよりも簡単にあこがれの美しい水槽や、生き物の癒しを感じることができます。この記事を読んで、始め方の手順や注意すべきことがわかったら、さっそく初めてのアクアリウムにチャレンジしてみてください。

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