観察記録 No.002|ブセファランドラ水上葉と用土の相性を探る|桐生砂・日向軽石・水苔を使いながら感じたこと
目次
はじめに|用土を変えるたびに調子が悪くなる
ブセファランドラの水上葉育成において、「用土」はとても重要な要素です。
でも実際にやってみると、
用土を変えたせいで調子が悪くなったのか?
それとも、他の要因と重なって悪くなったのか?
…その境界がとても曖昧で、判断に迷うことが多いと感じています。
この記事では、私自身がブセファランドラの水上葉育成中に用土を変更してきた過程(特に初期)と、
その時に感じたこと・起こったことを率直にまとめておきます。
使ってきた用土の変遷
今回記録している株は、密閉型のミスト水槽で管理しているパールグレイ水上葉、キシィ(スケルトンキング)水上葉です。
LED照明の距離やミストの設定など、他にも要素はたくさんあったのですが、
「これは用土の影響が大きいな」と感じたタイミングがいくつかありました。
① 栄養系ソイル(最初の2週間)
- 無知のまま、水草用の黒い栄養ソイルをそのまま使った(今思えばありえなかった…)
- 最初は展開もよく、調子がいいように見えた
- でも、2週間ほどで明らかに調子を崩し始めた
体感:
「肥料が強すぎて、焼けるような反応」
→ 大きな株は根が溶けるだけで済んだ(リカバリーできた)。小さな株は根元から溶けるものもあった。
特にキシィ(スケルトンキング)はパールグレイよりも過敏に反応し、すぐにどろりと葉や茎が落ちたように感じる。
② 桐生砂(2週目〜4週目)
- 鉢ごと用土を入れ替えて、無機質で排水性の良い桐生砂に変更
- 立て直しが効くかと思ったが、すでに株が弱っていたためか、なかなか調子は戻らず
- 焦っていたので、今思えばもう少し様子を見ても良かった
体感:
「水はけもよく、たぶん用土としては悪くなかった」
→ でも他の要因(照明など)が悪さしていた可能性が高く、調子はすぐに戻らず、迷宮へ…。
③ 日向軽石(4週目〜6週目)
- 「さらに排水性が高い用土に変えてみよう」と思い、日向軽石へ
- 結果として、乾きすぎて元気なく萎びる株がいくつか発生
- ただ、水を与えると一時的には元気になる。→水分不足が確定
体感:
「排水性が良すぎると、根がしっかりと張っていない株は耐えられない」
→ もう少し保水性が必要
④ 日向軽石、桐生砂+水苔(現在)
- 日向軽石だけでは乾燥しすぎるので、桐生砂とブレンドしたり、上から水苔を追加
- すると今度は、水苔を手厚く巻いた株の根腐れが疑われる事態に
- 「ちょうどいい」状態を探るのが非常に難しい…
体感:
「乾燥防止には有効だけど、根が酸素不足で溶けていく?」
→ 複数要因がありすぎて、上記すら真因か不明だが、水苔は良くないとも聞く…。
というか、べちゃべちゃはいけないのは知っているから、そこまで湿らせていないのだが…まさにラビリンス。
いま感じていること
- 育成環境全体の中で、用土の影響は大きいが、“単体評価”がしにくい
- 乾きやすい株にとっては保水性のある素材(=水苔など)が安心だけど、
根にしっかり巻いたり、吸水させすぎてべちゃべちゃはNG。ブセファランドラはかなり神経質。 - 特に水上葉の場合、根がしっかり張っていないタイミングで乾きやすい用土にすると、明らかな水不足の反応。
いまの管理と今後の方向性
- 現在は「日向軽石、桐生砂+水苔」で管理中。調子がいい株もあれば、あんまりな株もある
- 根が伸びてくれば、水苔の保水力が活きるようになるかもしれない
今後やってみたいこと:
- 状態の良い同じ株を分けて、桐生砂/軽石/水苔で“完全比較”
- ミスト・霧吹きの頻度を絞って水分量だけを変える実験
用土選びに正解は見い出せていないが、傾向はつかめてきた
- 無機系用土(桐生砂)は安定感があり、個人的に信頼している
- 日向軽石は軽くて清潔だが、乾燥リスクが高く、根付き前提の管理が必要
- 水苔は保水性が高く、使い方次第では頼れるが、加湿トラブルの火種にもなりうる
育成において「どの用土が正解か」は本当に難しい問題です。
だからこそ、こうして自分の試行錯誤を記録しておく意味があると感じています。
まとめ|育成環境における用土の影響は「単独では評価しにくい」
- 桐生砂はバランスが取れており、現時点では信頼できる用土と感じた
- 日向軽石は乾燥リスクが高く、根付き前提の管理が必要
- 水苔は保水性が高いが、加湿に転びやすく、通気性とのバランスが難しい
育成の不調は「用土のせい」にされがちですが、実際は湿度・温度・照明・根の状態との掛け合わせで反応が変わります。
だからこそ、用土ごとの反応をこうして記録に残す意味はあると感じています。
📦 私の飼育環境・使用している育成用品
以下は、ブセファランドラ水上葉育成で現在使用している主なアイテムです。特に「買ってよかった」、「役立っている」と感じているものを掲載しています。
用土
鉢底にひゅうが軽石を敷いて、メインは桐生砂。最後に水苔を軽く敷いて保水しています。どれもホームセンターで売っていますが、桐生砂は特に下記がおすすめ。粒の大きさが均一でつぶれにくい商品だと思います。小さい鉢1杯分で良い方は、メルカリShopsで少量販売しています。
温度・湿度計
安いので十分。耐久性は不明なので、心配な方はしっかりしたものを買いましょう。デジタルで温度と湿度一体型の方が見やすいです。
タイマー
ミストやライトのタイマー設定に必須。毎日決まった時間に自動でミスティングやライティングができるのでとても重宝しています。設定簡単。
ミスト加湿器
上記タイマーと組み合わせて時間自動管理。大量ミスト。設定簡単。
水やり機
大量管理の方に超おすすめ。大量かつ高い位置の鉢の水やりもこれでとても楽になりました。かなり安いです。
飼育容器
透明で蓋が開けやすいものがおすすめ。小さい株なら100均の食器棚で2段管理も可能です。
メタルラック
大量管理したい方はメタルラックに衣装ケースを並べましょう。安くて安心のアイリスオーヤマを選択しています。
✍️ 著者ラボノート(#002)
この記録は、育成失敗と調整の過程を可視化する「Plant Lab Journal」の第二弾です。
次回は「ミスト量と霧吹き頻度が株の状態に与える影響」をテーマに記録予定。









