観察記録 No.006|ブセファランドラ育成における“水通し”の重要性|導入直後と日々の管理で見落としがちな視点

はじめに|“水通し”という概念がなかった頃の話

ブセファランドラの水上葉の育成において、多くの初心者は「温度」や「湿度」、「用土」などの環境要因に強く意識が向きます。
かつての筆者もそうでした。

しかし実際には、「水通し」が生育に与える影響はとても大きい。
それに気づいたのは、さまざまな調子を崩した株の“その後”を見てからでした。

今回は、「水通しの重要性」にフォーカスし、特に新規導入時の対応日々の管理の視点で記録を残します。

水通しが悪いとどうなる?|“原因不明”とされがちな初期症状

水通しが悪い環境で見られるサインは、以下のようなものがあります。

  • 萎れる、葉が垂れる
  • 根腐れや、ピシウム(カビ系)の発生
  • 植え付け後に根が張らない
  • 環境が整っているのに「なぜか調子が悪い」

ただし、初心者はこれらの症状を“水通し”と結びつけることが難しい
用土の選択ミス、湿度過多、光量不足…など、他の要因を疑い続けて迷い込んでしまうことが多いのです。

日々の管理で意識している“水通し”

✅ 勢いのある流水で流す

筆者は毎日の霧吹きとは別に、週に何度かはある程度の勢いのある水で株全体を流すようにしています。
これは単なる加湿ではなく、以下のような効果を意図したものです。

  • 根への酸素供給(流れによる刺激)
  • 汚れや異物の除去
  • 微生物(病原菌)の増殖抑制

使用する水は水温を合わせた水道水。個人的には、特別なpH調整水などは使用していません。

新規導入株の“水通しケア”

特に重要だと感じているのが、新しく導入したブセファランドラへの対応です。

  • 到着後はまず根の洗浄。粉塵や粒状崩れを除去
  • 植え替えずにそのまま育てる場合も、しっかり水通しを実施
  • 腰水に頼らず、「水が一度流れる」状態を意識

導入株は、輸送中の湿度過多・通気不良でダメージを受けていることがあり、見た目が元気でも油断できないと感じています。

改善例|水通しの効果を感じたタイミング

  • ピシウム(白カビ状の病原菌)の発生が明らかに減少
  • ピシウム発生後でも流水洗浄で持ち直した株が複数あった
  • 根張りが悪く、霧吹きだけでは萎れてしまう株が、水通しを意識してから萎れにくくなった

原産地の環境と照らし合わせて考える

ブセファランドラの原産地(ボルネオ島など)は、常に湿度が高いが風が通る環境です。
そのため、「ジメジメした密閉空間」とは異なり、水が常に流れている清流や渓谷に近い環境が理想に近いのではないかと感じています。

換気と清潔さも“水通し”の一部

換気については今後のテーマだが、筆者は密閉容器でも1日2回は開放しており、今のところ蒸れによる不調は見られていない。腰水を使う場合は水をこまめに交換し、清潔を保つ必要があるため、私は現状では根に直接水が触れる可能性がある腰水は避け、定期的な水通しで管理しています。

📦 私の飼育環境・使用している育成用品

以下は、ブセファランドラ水上葉育成で現在使用している主なアイテムです。特に「買ってよかった」、「役立っている」と感じているものを掲載しています。

用土

鉢底にひゅうが軽石を敷いて、メインは桐生砂。最後に水苔を軽く敷いて保水しています。どれもホームセンターで売っていますが、桐生砂は特に下記がおすすめ。粒の大きさが均一でつぶれにくい商品だと思います。小さい鉢1杯分で良い方は、メルカリShopsで少量販売しています。

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温度・湿度計

安いので十分。耐久性は不明なので、心配な方はしっかりしたものを買いましょう。デジタルで温度と湿度一体型の方が見やすいです。

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タイマー

ミストやライトのタイマー設定に必須。毎日決まった時間に自動でミスティングやライティングができるのでとても重宝しています。設定簡単。

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ミスト加湿器

上記タイマーと組み合わせて時間自動管理。大量ミスト。設定簡単。

水やり機

大量管理の方に超おすすめ。大量かつ高い位置の鉢の水やりもこれでとても楽になりました。かなり安いです。

飼育容器

透明で蓋が開けやすいものがおすすめ。小さい株なら100均の食器棚で2段管理も可能です。

メタルラック

大量管理したい方はメタルラックに衣装ケースを並べましょう。安くて安心のアイリスオーヤマを選択しています。


✍️ 著者ラボノート(#006)

この記録は、育成失敗と調整の過程を可視化する「Plant Lab Journal」の第六弾です。
次回は「湿度と株のストレス反応」をテーマに記録予定。