ダトニオの種類と飼育方法〜大きさやバンドの入り方から餌、飼育設備まで解説〜
ダトニオは側扁した体や体高の高さ、黄色の地に黒色の縞模様が入った体色が特徴の熱帯魚です。丈夫で飼育しやすく、その迫力と美しさ、コレクション性の高さから、昔から人気の高い肉食魚(フィッシュイーター)です。この記事では、ダトニオの種類や特徴、飼育方法、混泳の相性等について解説します。これから飼育を検討している方や、飼育中の方は参考にしてください。
目次
ダトニオとは?
ダトニオはスズキ目に属する熱帯魚です。高い体高と、黄色地にトラのようなバンド模様が入る姿がとても迫力があります。その見た目から「〇〇タイガー」という別名でも呼ばれます。小魚やエビなどを食べる肉食魚(フィッシュイーター)で大食漢ですが、成長速度が遅い魚としても有名です。バンド模様は個体差が大きく、美しい個体は高値で取引されます。コレクション性も高いため、昔からメジャーで大変人気がある熱帯魚でもあります。

ダトニオの種類と特徴
ダトニオには種類がいくつかあります。それぞれ産地が異なり、独特の特徴を持ちます。ここでは種類と特徴について詳しく解説します。
ダトニオプルケール
大型のダトニオで、最大で70cmにまでなります。黒く太いバンドが6本入るのが特徴で、最も人気が高い種類です。タイ原産はシャムタイガー、本ダトニオと呼ばれ特に人気ですが、最近は数が少なく価格が高騰しています。カンボジアが産地の場合、カンボジアタイガーとも呼ばれます。
ダトニオミクロレピス
最大50cm程度のサイズの種類です。プルケールの6本に対し、7本のバンドが入ることから、ダトニオプラスワンと呼ばれることが一般的です。産地によって、ボルネオタイガー、スマトラタイガーなどとも呼ばれます。
また、同じ種類でもバンドの数が6本のリアルバンドと呼ばれるダトニオも存在します。同じバンド本数でも、プルケールとは体長や模様の入り方が異なるため、区別することが可能です。
フォーバータイガー
最大で40cmほどになる小型の種類です。バンドの数は4本しか入らず、1本1本が細くなっているのが特徴です。4本なので「フォー(4)」「バー(bar)」タイガーと呼ばれます。
メニーバータイガー
最大で40cmほどの小型の種類です。バンドの数はダトニオプラスワンと同じく7本入っているように見えます。体色が黄色ではなく銀色がかっているのが特徴的です。多数のバンドが入るため「メニー(many)」「バー(bar)」タイガーと呼ばれます。
ダトニオカムプベリー
最大で50cmほどになる種類です。ニューギニアが産地のため、ニューギニアダトニオと呼ばれることがあります。バンドが不明瞭で、体色も黒みがかっているのが特徴です。
ダトニオのバンドの種類と特徴
ダトニオの黒い縞模様は、バンドと呼ばれさまざまな種類があります。バンドの濃い薄い、入り方などによって呼ばれ方や人気、価値が異なります。
シンメトリーバンド
バンド模様が左右対称に入ったダトニオのことです。黒く太いバンドが綺麗に入ると一層美しく、価値が高まります。ダトニオプルケールやダトニオミクロレピスに比較的多く、その他の種類ではイレギュラーとなりがちです。

パーフェクトバンド
その名の通り、完璧なバンド模様をもったダトニオのことです。黒いバンドが左右対称かつ、腹や背なども途切れることなく入った個体はパーフェクトバンドと呼ばれます。その見た目は大変美しく希少価値が高いです。本ダトニオのパーフェクトバンドは数十万円を超える金額で取引されることさえあります。
リアルバンド
ダトニオプラスワンが属するミクロレピスの中で、本ダトニオ同様にバンドが6本のダトニオのことです。きれいに6本だけバンド模様が現れている個体は貴重で、高価で取引されます。

シミ
体にバンド模様以外に、シミのような模様が入ることです。基本的にはシミが無い方が価値が高くなります。
ダトニオの黒化、発色とは
ダトニオの体色は、環境や状況で結構変わります。バンド模様が見えなくなるほど黒くなったり、まさにトラのようにはっきりと黄色に黒のバンドが浮き上がったりする時があります。
黒くなることを黒化、色がはっきりとでることを発色と言います。

黒化の原因
黒化は水槽の環境に慣れていなかったり、ストレスがたまっていたりすると起こります。特に稚魚や幼魚など、小さいサイズでは黒化しやすいと言われますが、個体差が大きいのも事実です。

ダトニオの大きさ
ダトニオの体長は40㎝~70cmほどで、種類によって異なります。飼育下では、自然化の最大サイズまでは育たず、多くの場合30〜40cmほどで成長は止まるでしょう。
成長速度
ダトニオは成長速度が遅いことで有名です。大きさが15cmくらいになるまでの稚魚、幼魚の頃は特に成長が遅く、餌はたくさん食べるのに体は大きくならない、という状況が続きます。
ダトニオの性格
ダトニオプラスワンの性格はやや神経質で臆病です。積極的に喧嘩を仕掛けるタイプではありませんが、自分より弱い魚や、同じような形をした魚には、敵意を示すことがあります。また成長して大きくなると気性が荒くなる傾向にあります。
人には慣れやすく、お腹が空いているとこちらをじっと見つめて、餌くれダンスをすることもあります。
ダトニオの病気
エロモナス菌やカラムナリス菌を原因とした一般的な熱帯魚の病気、白点病などになる可能性があります。水替えや塩浴、薬浴で対処しましょう。ただしダトニオは薬に弱い性質があるので、薬浴をする場合は規定量の半分〜三分の一の量から始めてください。
ダトニオの寿命
うまく飼育すると10年以上生きます。途中で手放すことのないよう、計画を立てて飼育しましょう。
ダトニオの値段
種類によっても異なります。ダトニオプラスワンは、他のダトニオの種類に比べて比較的安価です。小さな個体であれば1,000~5,000円くらいの金額で購入できます。
大きくなるのに時間がかかるので、サイズが大きくなると値段が跳ね上がる印象です。20cmで、7,000円以上で販売されているところが多いです。
ダトニオに適した水温
ダトニオに適した水温は25〜32℃と高めです。冬場にヒーターは必須となります。
ダトニオに適したエサ
ダトニオプラスワンは大食漢で、たくさんのエサを食べます。しかし生き餌は食べるけれど、人工餌は食べない個体もいますので、うまく餌付けをして慣らす必要があります。
生き餌
アカヒレやメダカ、金魚などの小魚、ミナミヌマエビなどの小エビ、どじょうに至るまでなんでも食べます。
人工餌
クリルやカーニバルなどを餌付けることができます。
ダトニオの飼育に必要な設備
ダトニオは丈夫で飼育がしやすい魚です。熱帯魚の基本的な飼育セットで飼うことができます。
水槽
水量が多いほど水温や水質が安定するため、基本的には大きい水槽のほうが良いでしょう。終生飼育するなら、最終的に90cm水槽以上の大きさが必要でしょう。
私の場合、90×30×36㎝のスリム水槽で体長15cmくらいまで、90×40×50cm水槽で体長25cmくらいであれば広々と泳いでいました。60cm水槽だと体長15cmくらいまでが限界かと思います。
ろ過装置
ろ過装置は、外部、上部、底部、外掛け、投げ込みなど様々な種類があります。ダトニオは肉食魚で水を汚しやすい傾向にあり、丈夫とはいっても特に稚魚〜幼魚の時は弱い一面もあります。外部濾過など、水質を綺麗に保つ能力が高い濾過装置を使用しましょう。
ヒーター
ダトニオの適温は25~32℃と高めです。成長促進と病気の予防も踏まえて、ヒーターは温度調整ができるサーモスタッド付きのものがおすすめです。水槽の大きさ(水量)に合った出力のヒーターを選ばないと、水温が上がり切りませんので注意しましょう。
エアーレーション
エアレーションは必須です。ダトニオの呼吸はもちろん、新陳代謝の促進や、有毒物質を分解してくれるバクテリアのためにも導入しましょう。
まとめ
ダトニオは丈夫で飼いやすく、大変人気の高い魚です。種類は様々でバンドの入り方も個体によって異なりますので、お気に入りを見つけて、ぜひ自分だけのダトニオ育成にチャレンジしてみてください。







