ハイグロフィラポリスフェルマの育て方~植え方から増やし方、レイアウトまで解説~
目次
ハイグロフィラ・ポリスペルマの基本情報・特徴
ハイグロフィラ・ポリスペルマ(学名:Hygrophila polysperma)は東南アジア原産の有茎草で、ライトグリーンの鮮やかな葉が美しく、草丈は成長すると約30cm程度まで育ちます。流通量が非常に多いため入手しやすく、初心者から上級者まで人気があります。基本的に後景草として用いられ、中景にも使える汎用性の高い水草です。また、葉は柔らかいため魚やエビに食べられやすく、エサ代わりにもなるほど成長が早いのが特徴です。
他のハイグロフィラとの違い
ハイグロフィラ属には育成難易度の異なる種が多くありますが、ポリスペルマは群を抜いて育てやすい種です。例えば、ニューロッサやアマゾンハイグロなど他種は弱酸性の軟水環境や高光量・CO₂添加が必要なものが多いのに対し、ポリスペルマはそれほど高い条件を必要としません。


ハイグロフィラ・ポリスペルマの育て方
水温・水質
水温は20~28℃、pHは5.0~7.0の幅広い範囲で育成可能です。熱帯魚用ヒーターの入った一般的なアクアリウム環境で十分です。
光量
中~高光量を好みますが、強い光を必要とせず、60cm水槽で約1000lm程度の光量があれば育ちます。照明が強すぎると葉色が少し褐色気味になることがあるため、緑色を維持したい場合はやや控えめに照らしましょう。
CO₂(二酸化炭素)
CO₂添加は必須ではありません。CO₂なしで育てても十分成長しますし、むしろ添加すると急激に増えすぎてしまうことがあります。まずは無添加で様子を見て、必要に応じて液体肥料で補うと良いでしょう。
底床・栄養
栄養豊富なソイルでも砂利でも育成できます。立ち上げ直後は初期肥料の溶出で栄養過多になることもあるので、あまり気にせず植えると水質安定に役立ちます。逆に、成長速度が速いので根元の養分が不足した場合は液体肥料を与えて生育を促しましょう。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの植え方・レイアウト例
ハイグロフィラ・ポリスペルマは背景草として配置するのが一般的です。30cm程度に成長するため、60cm以上の水槽の後景(奥側)にまとめて植えると全体のバランスが良くなります。群生させて緑の壁を作ると迫力が出ますし、株をワンポイントで固めて中景草のアクセントにするのもおすすめです。石組みレイアウトでも流木レイアウトでもマッチし、多彩なレイアウトが楽しめます。

底床にはソイル、砂利、砂などいずれも利用可能ですが、根張りが良いのでしっかり植え込むことが大切です。新規立ち上げ時にはポリスペルマを最初に植える水草として使うと、栄養を吸収して藻類の発生を抑制できます。また、成長が早いのでバクテリアが繁殖して水槽の生態系を安定させる効果もあります。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの増やし方
ハイグロフィラ・ポリスペルマは旺盛に成長しやすく、増殖も非常に簡単です。主に以下の方法があります:
- 挿し戻し:背丈が伸びすぎた株を半分程度の長さでカットし、上部を再度底床に植え直す方法です。新しい根が伸びて再生し、株を増やすことが可能です。
- ピンチカット:茎頂部をハサミなどで切断すると、残った株からも脇芽(側芽)が吹いて葉数が増えます。切り取った頂部は上記の挿し戻しに利用できます。トリミングを繰り返すことで、全体を短めにまとめたり、株数を大幅に増やしたりできます。
どちらの方法も手軽で、むしろポリスペルマは切れば切るほど脇芽が増え、短く茂った草原状の姿になります。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの枯れ、トラブルの原因
丈夫なハイグロフィラ・ポリスフェルマですが、飼育環境によっては弱る、枯れるなどのトラブルが起こります。下記に考えられる原因についてまとめます。
- 光量の過多:照明を強くしすぎると、葉がやや茶色がかった色になってしまうことがあります。ライトを弱めに調整するか、距離を離すなどの対策を行いましょう。
- 光量の不足:反対に、光量が極端に不足すると光合成ができずに枯れてしまいます。照明をつけたり、他の水草の陰に入っていないかチェックしましょう。また、枯れなくても照明が弱すぎると下枝が間延びすることもあります。
- 栄養不足:栄養(特に鉄や窒素)不足が続くと葉が黄変することがあります。底砂の変更や生体の導入、追肥等を検討しましょう。
- 水質の悪化:どの水草にも共通しますが、水質の悪化は枯れの原因になります。適度な水替え、ろ過装置の強化などを行いましょう。
- 環境への適応過程:水上葉から水中葉に適応(その逆も)する際、最初の葉が溶けるように枯れてしまうことがあります。残骸を除去しながら、新しく適応した葉が出てくるのを待ちましょう。
- 食害:ハイグロフィラ・ポリスペルマは葉が非常に柔らかいため、エビ類や貝、草食性魚の食害に注意が必要です。ヤマトヌマエビやレッドラムズホーン、スネールなどは新芽や柔らかい葉を食べることがあるので注意しましょう。食害が目立つ場合は、別の避難場所を用意するか、スネールなどであれば別の魚で駆除する対策も検討しましょう。
まとめ
ハイグロフィラポリスフェルマは入門種ともいえるポピュラーな水草です。しかし水槽のレイアウトには欠かせないと言っても過言ではなく、色合いを楽しむ奥深さもあります。安価で入手もしやすいため、ぜひチャレンジしてみてください。


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