ルドウィジア・グランデュローサの育て方|難易度・増やし方・赤くするコツまで徹底解説

ルドウィジア・グランデュローサは、アクアリウムで人気の赤系水草です。同属の他のルドウィジアに比べて葉が大きめで、水中葉は鮮やかな赤色に染まるため水槽レイアウトのアクセントに最適です。本記事では、グランデュローサの特徴や基本的な育て方、赤く育てるコツ、さらには他のルドウィジア類や赤系水草との違いについて詳しく解説します。

ルドウィジア・グランデュローサとはどんな水草?

ルドウィジア・グランデュローサ(学名:Ludwigia glandulosa)はアカバナ科ルドウィジア属の水草です。北アメリカを中心に分布する湿生植物(抽水~湿地植物)で、水上葉・水中葉の両方に適応します。水上葉は厚みがありしっかりした楕円形の葉で、緑がかった赤褐色をしており、見た目は他の一般的なルドウィジア(水草)類(いわゆる「レッド・ルドウィジア」など)と大きな差はありません。しかし水中葉では葉が長さ4~6cm・幅1.5cmほどに細長くなり、頂部付近がオレンジ~真紅に色づくという特徴があります。光をたっぷり浴びた新芽は花びらのような美しい赤色になり、水槽内でひときわ目を引く存在になります。熱帯魚ショップでの流通量はそれほど多くなく入手難易度はやや高めです。

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育成環境と飼育難易度

ルドウィジア・グランデュローサの飼育難易度は高くなく、ポイントを押さえれば初心者でも十分育てられます。成長速度も水草の中では一般的な速さ(1ヶ月で茎が約10cm伸びる程度)で、爆発的に増えて手に負えなくなる心配もあまりありません。

水温・水質

水温・水質といった基本環境は他の一般的な水草と大きく変わりません。適温はおよそ22~28℃で、熱帯魚水槽の標準的な水温に対応します。水質もpH6.0~7.5程度の弱酸性~中性で問題なく、硬度も軟水~中程度の硬水まで幅広く適応します。極端に酸性・アルカリ性に偏ったり汚れた水よりは、中性付近の清浄な水を好みます。水質の悪化には弱い面があるため、週1回程度は定期的に水換えを行い、水槽内の水を清潔に保つようにしましょう。

光量

光量(照明)は、育成自体に最低限必要な明るさは確保したいところです。弱めの照明環境でも成長しますが、光が不足すると茎が間延びしてヒョロ長く育ち、下葉が落ちてしまうことがあります。また、本種の赤い発色を楽しむには強めの光量が不可欠です。水槽サイズに見合った高光量のLEDライトや蛍光灯を用意し、十分な明るさで照射してください。目安として60cm水槽なら20W蛍光灯3~4本相当、またはそれ以上の明るいライトがあると理想的です。発色重視の場合は照明時間も10~12時間程度とやや長めに確保すると良いでしょう(タイマーを使い昼夜のメリハリをつけるのがおすすめです)。

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CO2

CO2(二酸化炭素)の添加は、できれば用意したいところです。無くても飼育・成長自体は可能ですが、特に水槽内に生体(魚やエビ)が少ない環境ではCO2不足になりやすく、赤い発色もうまく出にくくなります。そのため、発酵式やボンベ式などで追加のCO2を添加してあげるのが望ましいでしょう。CO2添加は成長促進にも役立つため、結果的に株が丈夫に育ちコケの発生も抑制しやすくなります。

栄養

ルドウィジア・グランデュローサは水中の養分も盛んに吸収しますが、根もしっかり張るため底床からの栄養供給も効果的です。そのため、栄養系ソイル(土)などの肥沃な底床を使用するか、砂利の場合は根元付近に固形肥料(根肥)を埋め込むと良いでしょう。とくに窒素が極端に不足すると成長不良や下葉の落葉を招くため注意が必要です。

植え方のコツとレイアウトへの取り入れ方

ルドウィジア・グランデュローサの植え方は、他の有茎水草と同様に茎を底床にしっかり差し込んで植栽する方法になります。購入時にビニールポットに植わっている場合は、まずポットやロックウールから根茎を丁寧に取り出し、根に付いた培地を水洗いで落とします。複数本の茎が束ねられている場合は、絡まった根や葉を傷つけないよう慎重にほぐし、それぞれ1本ずつバラして植え付けましょう。鉛の重りで束ねられている場合も同様に、重りを外して個々の茎に分けます。植え付ける際は下葉を数枚摘み取って茎の下部を裸茎にし、ピンセットで底床に挿し込むと植えやすいです。葉を埋めてしまうと腐敗の原因になるため、植える深さは茎が安定して立つ程度(全長の1/3~1/2が埋まる程度)に留めると良いでしょう。

植栽当初は茎が横に這うように根を張る傾向があり、活着するまで浮きやすいことがあります。浮いてしまう場合は、小石や沈めた流木などで茎先を仮固定すると良いでしょう。根付いてしまえば、あとは光と水面に向かって真っ直ぐ立ち上がるように成長していきます。

レイアウトに取り入れる際は、中景~後景にかけて群生させるのが定番です。15~20本程度をまとめて植えると、赤い茂みが水景の中でひときわ映えます。特に高さが15cm前後に達した頃に密植状態になると、頂芽の濃赤色が重なり合って非常に美しいボリューム感を演出できます。葉が大きくボリュームがある分、60~90cmクラス以上の水槽で使うとバランスが良いでしょう。小型水槽では葉が占める割合が大きくなりすぎるため、取り入れる場合は少数本を後景に配置し、定期的にトリミングして高さを抑えるなど工夫してください。

成長が穏やかなぶん、コケ(藻類)が葉に付きやすい点には注意しましょう。特に強光環境ではコケが発生しやすく、大きな葉に糸状藻などが生えることがあります。ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといったエビ類を十分な数導入しておくと、葉に生えた藻類を食べてくれるので効果的です。

増やし方:株の増殖・トリミング方法

ルドウィジア・グランデュローサの増やし方は、一般的な有茎水草と同様で「挿し木(さし芽)」による繁殖が基本です。具体的には、十分に成長した茎を適当な高さでカットし、切り取った上部を別の場所に植え直す方法です。これを「差し戻し」と呼びますが、植え直された上部は根付き新しい株として育ち、元株の切り口からは脇芽(わきめ)が複数伸びてきます。茎にあらかじめ小さな根が出ている節があれば、その少し下で切ると活着しやすくおすすめです。

もう一つの方法は「ピンチカット」と呼ばれるもので、茎の先端部分(頂芽)だけを摘み取って捨ててしまうやり方です。先端を失った残りの株は成長点がなくなる代わりに、茎の各節から多数の脇芽を吹き出してボリュームが増します。

いずれの方法にせよ、有茎草の増殖法は簡単なので初心者の方でも安心です。適切にトリミングを繰り返せば一本が何本にも増え、美しい赤い茂みを形成できます。

赤く美しく育てる方法 – 発色のコツ

ルドウィジア・グランデュローサの最大の魅力である赤い葉を引き出すには、いくつかのポイントがあります。まず第一に強調したいのは、前述の通り十分な光量の確保です。光が弱い環境では、グランデュローサに限らず多くの水草は緑色の葉のままになってしまいます。

次に重要なのがCO2と栄養の追加です。特に鮮やかな赤に仕上げたい場合、光だけでなく二酸化炭素と肥料の充分な供給が欠かせません。また、鉄分を含む液体肥料を定期的に添加し、光合成に必要な栄養分を切らさないようにします。ただし窒素(硝酸塩)を過度に与えすぎないこともポイントです。一般的に、硝酸塩濃度が高すぎる環境では水草の赤色発色が鈍る傾向があります。そのため、過密飼育や過剰給餌で硝酸塩濃度が上がりすぎないよう注意しましょう(定期的な水換えで蓄積を防ぐ)。適度に栄養が行き渡った状態で強い光を当てることで、葉は徐々に赤みを増していきます。

最後に、安定した環境維持も大切です。急激な水質・水温の変化や、極端な栄養バランスの乱れは植物体にストレスを与え、発色不良の原因になります。特に水上葉から水中葉へ移行する初期段階はデリケートなので、徐々に環境に馴染ませるよう心がけてください。以上のポイントを押さえれば、ルドウィジア・グランデュローサ本来の鮮やかな真紅の葉を楽しむことができるでしょう。

他のルドウィジア類・赤系水草との比較

ルドウィジア・グランデュローサは、その名の通りルドウィジア属の一種ですが、同じ仲間にはさまざまな種類が存在します。それら他種や、類似する赤系水草との違いについて簡単に触れてみます。

ルドウィジア・レペンス

まず同属の代表種との比較です。一般的に「ルドウィジア」「レッド・ルドウィジア」と呼ばれるものはルドウィジア・レペンス(Ludwigia repens)という種類が知られています。レペンスは葉がやや丸みを帯び小型で、水中ではオリーブブラウン~赤褐色になります。グランデュローサほど真紅には染まりませんが、その分低~中光量でも育成しやすく、CO2無添加の環境でもある程度成長する丈夫な入門種です。流通量はレペンス(レッドルドウィジア)の方が圧倒的に多く、ショップで見かける「赤いルドウィジア」の多くはレペンス系統です。入手しやすさではレペンスに軍配が上がりますが、発色の美しさと存在感ではグランデュローサが勝ると言えます。

ルドウィジア・スーパーレッド

次にルドウィジア属の改良品種として近年人気のルドウィジアsp. “スーパーレッド”があります。スーパーレッドは葉が細めで長さ3~4cm程度、鮮やかな赤を示し、比較的育成も容易です。グランデュローサに比べ草姿がコンパクトで、小~中型水槽でも扱いやすい点が魅力です。発色条件はやはり強い光とCO2添加が望ましく、環境が整えば絨毯状に横へ広がるように繁茂することもあります。

ニードルリーフ・ルドウィジア

ニードルリーフ・ルドウィジア(Ludwigia arcuata)も人気の赤系ルドウィジアです。名前の通り針のように細長い葉を持ち、葉長は約2~3cmとスリムで繊細な印象です。水中ではオレンジ~赤色に染まり、強光下では非常に鮮やかな赤になります。最大で高さ50cmほどに成長しますが、成長速度はゆっくりめで扱いやすいです。ニードルリーフは細かい葉が密生するため、群生させると赤い綿毛のような茂みになり、グランデュローサとはまた違った華やかさがあります。小型水槽でも迫力を損なわず使用できる繊細な赤系水草として、入門に適した種類と評価されています。

ロタラ・ロトンジフォリア

ルドウィジア属以外のその他の赤系水草とも比較してみます。例えばロタラ・ロトンジフォリアはピンク~赤色に染まる定番の有茎草ですが、葉が小さくやわらかいため、グランデュローサの大ぶりでしっかりした葉とは印象が大きく異なります。ロタラ類は成長が速くトリミング頻度が高い反面、グランデュローサは成長が穏やかなのでレイアウト維持が楽という利点があります。

アルテルナンテラ・レインキー

アルテルナンテラ・レインキーなどの赤系水草は、葉の形状こそ異なりますが赤紫の発色が美しく人気です。ただしアルテルナンテラ類はやや育成難度が高く、CO2添加や強い光が必須なものもあります。一方グランデュローサは先述の通り環境さえ整えれば丈夫に育つため、そうした難しい赤系水草に比べれば初心者向きと言えるでしょう。

まとめ

ルドウィジア・グランデュローサは、ルドウィジア属の中でも比較的大型化し、水中葉が特に強い赤色を発色するため、水草レイアウトのアクセントとして人気が高い種です。育成環境さえ整えれば飼育の難易度は決して高くなく、初心者でも挑戦しやすい水草と言えます。ただし、真っ赤に美しく仕上げるためには光量・CO2・肥料といったコツが必要になる点は覚えておきましょう。本記事で紹介したポイントを参考に、ぜひルドウィジア・グランデュローサの育成にチャレンジしてみてください。

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最後に、当サイトでは本種以外にも数多くの水草飼育情報をまとめています。他の水草についても知りたい方は、ぜひ当サイトの水草図鑑もご覧ください。

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