小型ポリプテルス飼育ガイド〜基礎から応用まで〜

ポリプテルスは古代魚で、長い体と恐竜のようなひれが特徴です。ポリプテルスは90cm以上になる大型の種類から、最大でも30cmほどの小型の種類まで様々です。この記事では、飼育や混泳がしやすい小型のポリプテルスについて解説します。

小型ポリプテルスとは?基本情報

ポリプテルスは大きく上顎系と下顎系に分類されます。下顎系は大型になる種類が多く、上顎系は比較的小さい種類が多いです。

ポリプテルス パルマス ポーリー デルヘッジ セネガルス 混泳 同士

ポリプテルス飼育のための基本情報

小型のポリプテルスは、成長しても30cm以下の種類を言います。小さくて飼いやすいため、入門種として初心者にもおすすめです。例えば、「セネガルス」や「パルマス」など下記表にまとめした。

種類名タイプ飼育下全長特徴
セネガルス上顎系30㎝~もっともポピュラー、無地
デルヘッジ上顎系30㎝~人気種、背中にバンド模様
パルマス・ポーリー上顎系30㎝~小さい種類、背中に網目模様
モケーレムベムベ上顎系20㎝~小さい種類、体に黒斑

パルマス・ポーリー

ポリプテルス パルマス ポーリー

小型ポリプテルスの飼育環境

小型ポリプテルスを飼うために必要な環境を整えましょう。大切なポイントは以下の通りです。

– 水槽のサイズ:60cm規格水槽でも終生飼育が可能です。水槽の大きさによって、何匹くらいの小型ポリプテルスが飼育できるのか、目安を記載します。

水槽の種類水槽の大きさ飼育できる小型ポリプテルス
60㎝規格水槽60×30×36㎝1匹
90㎝スリム水槽90×30×36㎝3~4匹
90㎝規格水槽90×45×45㎝6~7匹

– 水質:清潔に保ち、定期的に水替えをします。

– 温度:25〜28度が理想的です。

– 隠れ家:ポリプテルスは隠れる場所が好きなので、水草や岩で隠れ家を作っても良いでしょう。

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小型ポリプテルスの餌やり

小型ポリプテルスの餌は、市販の魚用フードや冷凍餌、生きた餌があります。餌やりのポイントは、過食に注意し、1日に1〜2回、食べきれる量を与えることです。また、栄養バランスを考えた餌を選びましょう。

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小型ポリプテルスと相性の良い魚

ポリプテルスは温和な性格をしており、他の熱帯魚に自分から喧嘩を仕掛けたり、攻撃したりすることはほとんどありません。そのため、攻撃的でない熱帯魚とは、混泳できる可能性が高いです。なお、お互いに捕食対象になるような大きさに差がある魚との混泳はできません。

また、ポリプテルスは普段低層で生活をするので、中層、高層を生活圏とする熱帯魚と混泳をさせることができれば、水槽の見た目も華やかになるでしょう。ここでは、小型のポリプテルスを飼育することを前提に、混泳候補の熱帯魚の中でも比較的小型の魚、おすすめの魚を紹介します。

ブラントノーズガー

水槽の中層から高層を生活圏とする熱帯魚です。おすすめとしてあまり挙げられることはありませんが、穏やかな性格で丈夫なため飼育しやすく、飼育下では最大サイズが25cmほどと小型〜中型サイズなので、ポリプテルスとの混泳の相性が良いです。もちろん、適した水温が20〜28℃と飼育環境も概ね合います。

その見た目から「ガー」の代わりとして飼育されることがある熱帯魚です。(ガーは特定外来生物に指定されて、飼育が出来なくなってしまいました。)小型のポリプテルス2〜3匹とブラントノーズガーであれば、90cmスリム水槽で終生飼育が可能です。

参考:環境省|特定外来生物等一覧

シルバーシャーク

水槽の中層から高層を生活圏とする熱帯魚です。飼育下では最大15〜20cmと小型なので、ポリプテルスと混泳させやすいです。コイ科ということもあって穏やかな性格をしており、寿命も10年前後が期待できるので、その点もポリプテルスと合うでしょう。適した水温は25〜28℃です。

小型のポリプテルス1匹と、シルバーシャーク1匹であれば、60cm規格水槽での終生飼育も可能です。とはいえシルバーシャークは、活発に泳ぎ回るので、出来るだけ広い水槽で飼ってあげてください。

ダトニオプラスワン

水槽の中層から高層を生活圏とする熱帯魚です。飼育下では最大で30cmほどになる中型の魚で、少し神経質な性格をしているので、ポリプテルスとは喧嘩をしないことが多いです。寿命が10年以上と長く、見た目も華やかなことから、ポリプテルス水槽にはとても映えるでしょう。

小型のポリプテルス3〜4匹と、ダトニオプラスワン1匹であれば、90cm規格水槽で終生飼育できるでしょう。どの魚にも言えることですが、大きくなると多少気が荒くことがあるので、万が一の際にはいつでも隔離できる準備はしておいてください。

混泳がおすすめできない熱帯魚

水温などの飼育環境が合う熱帯魚でも、性格や特徴から混泳がおすすめできない熱帯魚もいます。ここではよく飼育される小型の熱帯魚で、ポリプテルスとの混泳がおすすめできない魚を紹介します。

スネークヘッド

水槽の中層から高層を生活圏とする30cmほどの熱帯魚です。飼育しやすく人気の魚ですが、気性が荒いため、ポリプテルスとの混泳には向きません。

オスカー

同じく30cmほどの熱帯魚です。丈夫で体の模様が様々で美しいことから、人気の熱帯魚です。しかし縄張り意識が強く、喧嘩っぱやいため、ポリプテルスとの混泳には向きません。

ブラックゴースト

30cmほどのサイズで、見た目が一風変わった熱帯魚です。独特な姿からこちらも人気の熱帯魚です。しかし微弱な電磁波を発して生活する変わった特性がありますので、混泳には向かない魚です。

プレコ

水槽の低層で生活する熱帯魚です。種類によっては巨大になりますが、小型の種類もあり、コケの掃除屋として人気が高い魚です。穏やかな性格なのですが、掃除屋の性質からポリプテルスの体を「舐める」ことがあるため、混泳に適しません。どんな大きさのプレコも、基本的にはポリプテルスとの混泳には向かないでしょう。

まとめ

ポリプテルスには小型の種類がありますが、丈夫でかっこよく、可愛らしい見た目は大型の種類と変わりません。小型であれば、比較的小さな水槽でも飼育ができるのが魅力です。単体で飼育しても、混泳させても、とても魅力的な熱帯魚なので、ぜひ飼育してみてください。