失敗しない水草の植え方|下処理・浮かないコツ・おもり・底砂別(ソイル・砂利等)のポイントまで解説

アクアリウムで水草に挑戦したいけれど、上手く育たない、植えてもすぐに浮いてきてしまうという悩みは少なくありません。適切な育成環境は水草の種類によってそれぞれですが、枯らさない・浮かさないために共通する植え方のポイントがあります。この記事では初心者の方向けに、水草を植える時のコツを解説します。

準備するもの

まずは、事前に準備しておくと便利なグッズを整理します。

  • 水草用ピンセット(植栽用)
  • 水草用ハサミ(根や傷んだ葉のカット用)
  • 小バケツ or ボウル(下処理用)

植える前の下処理

水草は植える前に下処理を行うことで、上手く育たない、溶けるといった失敗を回避しやすくなります。

1)埋まる葉を取る・痛んだ部分を切る

植えるときに砂の中に葉が埋まるとその部分から腐りやすいため、埋まる部分の葉は外してから植えるのが基本です。また、痛んでいる部分も事前に切り取りましょう。

2)ポットから外す・グラスウールを除去する

ポットに入って販売されている水草は、基本的にポットから外して育成します。また根にグラスウールが絡んでいる場合は、なるべく根を切らないよう丁寧にほぐしながら取り除きます。

植え方

有茎水草やロゼット型の水草は、ピンセットで1株ずつ植えるのが基本です。指で植えるより底砂を荒らしにくく、深く植えやすいので、抜けにくくなります。なおアヌビアスといった陰性水草など、植えない種類の水草もあるため注意しましょう。

基本的な手順

  1. 株元をピンセットで軽くつまむ
  2. 底砂に対して少し斜めに角度をつける
  3. 深めに挿し込む
  4. ピンセットを開いて少しだけ動かす(株元を底砂で埋める)
  5. ピンセットを抜いた後、周りの底砂を軽く寄せる

浮いてくる原因と対策

水草を植えてもすぐに浮いてくると言う悩みは多いです。ここでは原因と対策方法を解説します。

植え方が浅い(指で植えている)

浅植えは最もよくあるケースです。ピンセットは先が細く挿し込み易いため、指よりも深く植えることができます。「思ったより深く挿す」ことがコツです。

またそもそも底砂が薄すぎて、深く植えようにも植えられないケースも考えられます。

まっすぐ挿している

底砂に対して垂直に挿すと、浮力や振動に負けて抜けやすいです。少し斜めに挿すことで、根や茎に底砂が乗る形になり、引っ掛かりができて抜けにくくなります。

生体に引っこ抜かれる

大型魚や、金魚など底砂を荒らしがちな魚がいるといくら植えても抜けてしまいます。生体との相性も考慮する必要があります。

束のまま植えている

束のまま植えると、底砂が根や茎を抱え込めず浮きやすくなります。基本的には1本ずつ小分けにして植栽します。

底砂別の植え方のポイント

底砂の種類によって重さや粒の大きさが異なるため、抜けにくさが変わります。底砂別のポイントを解説します。

ソイル

ソイルは粒が軽いため、細いピンセットで深く挿し込んで、即座に周りを粒で埋めるのがポイントです。指でやると摘んだ周りの空間が大きくなり、植えたそばから抜けてイライラしてしまうかもしれません。

砂利

砂利は重いですが粒が大きく、隙間ができやすいです。1本ずつ丁寧に植えて、根や茎に粒を「かませる」のがポイントです。束にしすぎると砂利が根や茎を抱え込めず、浮力に負けて浮きやすいです。

砂は重めで粒が細かいため、比較的植え込み易いですが、深植えしすぎると根腐れを起こす可能性があるため、比較的浅めに植えるのがポイントです。

底砂無しにしたい場合

例えば屋外のビオトープやメダカ水槽、ベアタンクなどで、底床を敷かない・浅くしたい場合もあります。そんな環境でも、鉢植え・ポットを使って水草を導入する考え方があります。この場合は根張りのスペースが狭く、種類によっては根腐れのリスクがある一方で、移動や掃除、管理がしやすいメリットもあります。

関連記事(水槽の底砂は何がいい?)はこちら

おもりはアリ?ナシ?

水草におもりをつけて沈める方法もあります。おもりは簡易的な手法、根が充実するまでの初期固定として有効と言えます。ルドウィジアなど丈夫な種類の水草を「リングろ材に挿してドボン」は、手軽な選択肢としておすすめできます。

ただし、注意点もあります。

  • おもりで固定された部分が痛む
  • 底砂がなければ根が張れない、根から栄養を吸収できない
  • 細かいレイアウトは作りにくい(束になりがち)
  • 鉛などは長期放置を避けたい(鉛の成分に弱い生体もいる)

根が張るまでの期間

底砂に植えて一定期間が経過すると、水草が根を張って簡単には抜けなくなります。根張りの強さやスピードは品種によって異なりますが、早いもので1〜2週間ほどで根張りを期待できる水草もあります。

陰性水草を流木や石に活着させる場合、1〜数ヶ月かかることもありますが、それよりは早く根を張ってくれる水草が多いでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. ピンセットは絶対に必要?

ピンセットが無くても植えられますが、手で植えると底床が荒れやすく、狙った深さまで挿しにくいです。細くて長い水草用ピンセットを一度試してみると世界が変わることがあります。

Q. ポット水草は、そのまま水槽に入れていい?

基本はポットを外し、グラスウールも除去して植え付けを行います。ポットのままだと根や茎がぎゅうぎゅうに押さえつけられている可能性があり、酸欠による根腐れや痛みによる枯れの原因になります。

Q. 植えても翌日には浮いてきます。

よくあるのは「植え付けが浅い」「まっすぐ挿している」「束で植えすぎ」です。機材や魚の遊泳による水流や掘り返しなどの可能性もあります。

まとめ

水草が植えても抜けて浮いてしまう、枯れてしまうという悩みは少なくありません。適した環境は品種により異なりますが、実は共通する適切な植え方があります。基本と「そうする理由」を押さえて、上手に水草を植栽してみてください。

当サイトでは数多くの水草などの飼育情報をまとめています。ぜひ当サイトの水草図鑑もご覧ください。

水草図鑑で他の水草を調べる

水草の販売も行っています。

公式ショップはこちら

Amazonでも販売中