パールグラスの育て方|種類・植え方・増やし方・水上葉・CO2なしで育つかを解説
パールグラスは、小さく明るい緑色の葉が美しい水草です。ふんわりとした茂みを作りやすく、レイアウトに明るさを加えてくれます。ただし、ラージパールグラス、ニューラージパールグラス、キューバパールグラスなど、名前にパールグラスと付く水草はいくつもあります。この記事では、種類ごとの特徴や役割を整理した上で、主にパールグラスとラージパールグラスについて解説します。


目次
パールグラスとラージパールグラスの特徴・違い
パールグラスとラージパールグラスは、どちらもアクアリウムで人気の高い明るいグリーンの有茎草です。名前だけを見ると、ラージパールグラスは「パールグラスを大きくした種類」のように感じるかもしれません。実際、近年の学名表記では、パールグラスは Micranthemum glomeratum、ラージパールグラスは Micranthemum umbrosum として扱われることがあり、どちらも Micranthemum 属の近い仲間として整理できます。近い仲間だけれど、見た目と使い方が違う水草として理解すると分かりやすいです。
パールグラスとは
パールグラスは、小さな葉を密につける有茎草です。水槽内では、トリミングを繰り返すことでこんもりとした茂みを作ることができます。
水草レイアウトでは、中景から後景に使われることが多く、石や流木のまわりに植えると、硬い素材の印象をやわらげてくれます。赤系水草や大きな葉の水草と組み合わせると、葉の細かさが対比になり、水景全体に繊細な印象を出せます。
ラージパールグラスとは
ラージパールグラスは、丸みのある明るい葉を持つ有茎草です。パールグラスよりも葉がやや大きいのが特徴です。
レイアウトでは、パールグラスと同様に中景から後景に使いやすく、トリミングによって脇芽を出させ、ボリュームのある茂みに仕立てることができます。
ニューラージパールグラスとキューバパールグラスとの違い
名前に「パールグラス」と付く水草には、ニューラージパールグラスやキューバパールグラスもあります。これらは分類や流通上で、パールグラスやラージパールグラスと同じく、Micranthemum属、またはその近縁の水草として扱われることがあります。
ただし、その特徴や役割は大きく異なります。中景〜後景で茂みを作る水草として使われることが多いパールグラスやラージパールグラスと違って、ニューラージパールグラスやキューバパールグラスは、前景に広げて緑の絨毯を作る水草として使われることが多いです。
ニューラージパールグラスの育て方はこちら
キューバパールグラスの育て方はこちら
パールグラスの育て方
パールグラスは、初心者でも挑戦しやすい水草ですが、きれいに茂らせるには光量・CO2・肥料・トリミングのバランスが大切です。
光量
パールグラスは、明るめの環境を好む水草です。光量が弱いと、茎が間延びしやすくなり、葉と葉の間隔が広くなります。反対に、光がしっかり当たる環境では、葉が詰まりやすく、トリミング後の脇芽も出やすくなります。
ただし、照明を強くすればするほど良いわけではありません。CO2や肥料が不足した状態で照明だけ強くすると、コケが出やすくなります。まず1日6〜8時間程度を目安に照明時間を設定し、水草の成長とコケの出方を見ながら調整するのがおすすめです。
CO2
CO2なしでも維持できる場合はありますが、密度のある美しい茂みに仕上げたい場合はCO2添加が有利です。特に光量が強い水槽では成長も早くなるため、CO2と肥料のバランスを取ることで、より健康的に育てやすくなります。
肥料
成長が早い水草なので、光やCO2が十分にある環境では肥料も消費しやすくなります。栄養が不足すると、新芽が白っぽくなったり、葉が小さくなったり、成長が止まることがあります。長期維持では液体肥料や底床肥料を検討しても良いでしょう。特に新芽が白っぽい、成長が止まる、トリミング後の再成長が弱い場合は、光量だけでなく肥料不足も確認しましょう。
ただし、肥料を入れすぎるとコケの原因になるため、水草の成長具合やコケの出方を見ながら少量ずつ調整しましょう。
底床
パールグラスの底床には、ソイルを使用するのがおすすめです。ソイルは水草育成に向いており、根張りや栄養面でも扱いやすい底床です。砂利でも維持することは可能ですが、栄養分がほとんどないため、底床肥料や液体肥料で栄養を補うことが大切です。
パールグラスの植え方
パールグラスの植え方は、難しくありません。ただし、植え方が浅すぎると抜けやすく、束を大きくしすぎると下の方に光が当たりにくくなります。植えるときは、最初から密集させすぎない方が管理しやすいです。成長後にトリミングを繰り返すことで、自然にボリュームが出てきます。下記の手順を参考にしてください。
- 購入した場合、付属のおもりなどは外す
- 傷んだ葉や古い部分を取り除く
- 数本ずつ小さな束に分ける
- ピンセットで底床にやや深めに植える
- 少し間隔を空けて植える
パールグラスの増やし方
パールグラスは、トリミングした茎を差し戻すことで増やせます。成長して伸びた部分をカットし、元気な上部を底床に植え直します。植え直した茎が根付くと、そこから新しい株として成長します。また、カットして残った下部からも、脇芽が出ることで増やすことができます。
パールグラスの水上葉
パールグラスは、水上葉の状態で販売されていることがあります。水上葉とは、水の外や湿度の高い環境で育った葉のことです。水上葉は、水槽の中に入れると、水中環境に適応するために新しい水中葉を出していきます。このとき、古い水上葉は傷んだり、枯れる場合があります。枯れた葉は、水質を悪化させる原因になるため、早めに取り除きましょう。
パールグラスを使ったレイアウト
パールグラスは、中景〜後景で明るい茂みを作るのに向いています。
石の横に植える
石組レイアウトでは、石の硬い印象をやわらげる役割があります。石の根元に植えると、自然な雰囲気を作れます。
流木のまわりに植える
流木の根元に植えると、暗くなりがちな部分に明るい緑を映えさせることができます。陰影のあるレイアウトでも、パールグラスが入ることで水景が軽く見えます。
赤系水草と組み合わせる
赤系水草の近くにパールグラスを植えると、明るい緑とのコントラストが出ます。葉が細かいので、ロタラ系やルドウィジア系とも組み合わせやすいです。
後景で茂みを作る
ラージパールグラスは、後景でふんわりとした明るい茂みを作るのに向いています。成長が早い場合は、こまめにトリミングして形を整えましょう。
パールグラスがうまく育たない原因
パールグラスがうまく育たないときは、原因を一つに決めつけず、光・CO2・肥料・底床・水質を順番に確認しましょう。
葉が白っぽい・黄色い
栄養不足や光量不足の可能性があります。特に新芽が白っぽい場合は、栄養不足を疑います。
茎が間延びする
光量不足の可能性があります。照明が弱い、または他の水草の陰になっている場合、上へ上へと伸びやすくなります。
下葉が傷む
茂りすぎて下の葉に光が届いていない可能性があります。早めにトリミングして、下部にも光が届くようにしましょう。
コケが付く
照明時間が長すぎる、肥料が多すぎる、CO2が不足している、水換えが足りないなどが考えられます。傷んだ葉を放置するとコケの温床になるため、早めに取り除きます。
植えた株が抜ける
まだ根が張っていない、植え込みが浅い、底床の粒が大きい、水流が強いなどが原因です。小さめの束に分け、ピンセットでやや深めに植え直しましょう。
まとめ
パールグラスは、小さく明るい緑色の葉が美しい水草です。中景〜後景に植えることで、水槽全体に軽やかさや明るさを加えてくれます。ラージパールグラスも同じく中景〜後景で使いやすく、丸みのある葉でふんわりとした茂みを作りやすい水草です。水槽に明るい緑の印象を加えたい方は、ぜひ育成に挑戦してみてください。


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