ポリプテルスに底砂は必要?誤飲する?ベアタンクの方が良い?
ポリプテルス飼育に低床の砂利はあってもなくても構いません。それぞれにメリットとデメリットがあるので、好みに応じて選びましょう。この記事では、ポリプテルスを飼育する上で底に砂を敷くメリットとデメリットを、ベアタンクと比較しながら解説します。これから飼育を検討している方や飼育中の方は参考にしてください。
目次
底砂を敷くメリット
ポリプテルスの飼育水槽の低床に砂利を敷くことはメリットが多いため、必ず底砂を敷くという人もいます。反面、デメリットもありますので解説します。
色揚げ効果がある
ポリプテルスは普段、水槽の底の方で生活するので、体色は特に砂の影響を受けやすいです。砂利などを敷くことで自然に近い環境を再現でき、ポリプテルス本来の体色を引き出すことができます。
私が飼育しているセネガルスやパルマス・ポーリーは、砂がある時の方が色が濃くなりました。デルヘッジも、体色が濃く、バンド模様もくっきりと出ていました。

底砂の色によっても体色の変化は異なります。明るい色だと体は灰色に近くなり、暗い色だと体やバンド模様は濃くなっていきます。また、ポリプテルスの頭を中心に体色が緑がかってくる、緑変と呼ばれる変化も起こりやすくなります。
濾過効果に期待ができる
底砂によっては、アンモニアや亜硝酸を分解するバクテリアの住処となるため、生物濾過の促進が期待できます。ポリプテルスは丈夫な生き物ですが、水質が安定するにこしたことはありません。
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砂に潜る行動を観察できる
ポリプテルスは、砂に潜る習性があると言われます。水槽の底に砂があることで、ポリプテルスの野生下ならではの行動が観察できるかもしれません。
なお私は、数年間底砂を敷いて飼育をしたことがありますが、砂に潜るような行動を確認できたことはありません。しかし、底砂があった方がポリプテルスが落ち着いている様子は感じます。少なくとも、ストレスが小さく、落ち着く環境を作るのに適していると思います。

見栄えが良い
底砂があった方が、アクアリウムとして見栄えするという意見もあります。自然を再現したり、美しく彩ったりするのに、様々な種類の砂を活用することができます。

底砂を敷くデメリット
水槽に底砂を敷くことはメリットばかりではありません。デメリットとなりうる点についても解説します。
誤飲する可能性がある
ポリプテルスが砂利などを食べてしまう、誤飲してしまう可能性があります。ほとんどの場合は、エサと一緒に口に入れてしまっても、砂だけ吐き出すと思いますが、そのまま飲み込んでしまう可能性も0とは言い切れません。
細かい砂だとうまく吐き出せず、消化不良の原因になってしまうかもしれません。荒い砂だと内臓を傷つけたり、吐き出す際にアゴが外れてしまったりする可能性があります。
ケガをする可能性がある
荒い砂、鋭く尖っている砂だと、ポリプテルスが怪我をする可能性があります。ヒレが裂けてしまったり、体表や腹の部分が傷だらけになってしまったりする事例も存在します。
小さな怪我や傷はすぐに再生しますが、病気感染の原因になる場合がありますので注意しましょう。
水質が悪化する可能性がある
底砂はバクテリアの住処にもなり得ますが、ゴミやフンなどの汚れ、魚病菌の温床にもなる可能性があります。実際に、水換えの際に砂を洗うと、かなり汚れていることがわかります。砂を敷くとしても、汚れが溜まらないように薄く敷くのも一つの手でしょう。
おすすめの底砂
アクアリウムに使用できる砂には様々な種類があります。メリットやデメリットを踏まえて、ポリプテルス飼育におすすめの砂を紹介します。
ガーネットサンド
ピンク色に輝く、美しい砂です。比重が重いため、水槽内で舞いにくい特徴があります。そのため、掃除もしやすいでしょう。エンドリケリーやデルヘッジなど、茶褐色の地肌やバンド模様を持つポリプテルスとは特に相性が良いです。体色維持効果を期待できます。また、ポリプテルスが緑化しやすい砂とも言われています。

一方で、バクテリアの住処にはなりにくく、生物濾過の効果はそこまで期待できません。
大磯砂
大磯砂は水槽の低床として最もポピュラーと言える砂です。全体的に黒っぽく、灰色や白が混ざります。丸みがあるため、ポリプテルスの体を傷つける心配も少ないです。手に入りやすく、安いためバランスが良い砂利と言えるでしょう。
大粒、中粒、細粒など、砂利の大きさによって分けて販売されています。ポリプテルスの大きさに合わせ、大粒から中粒ほどの多きさがおすすめです。
レッドロック
レッドロックとは、ガーデニングなどでも使われる赤黒い溶岩石です。ボコボコしていて多孔質なため、濾過材としての効果も期待できます。低床として敷くことで、無骨な雰囲気を演出することができます。
大きく、ゴツゴツしているため、ポリプテルスが傷つく可能性も否めませんが、レッドロックを敷いて飼育する方も少なくありません。
ベアタンクとは?
ベアタンクとは、水槽に砂利や、流木などの障害物を一切入れないレイアウトのことです。ポリプテルスをはじめとした、肉食の熱帯魚を飼育する際は、水が汚れやすいためベアタンクで飼育されることも多いです。メリットとデメリットがあるので解説します。
ベアタンクのメリット
水槽の掃除や手入れがしやすいのが最大のメリットです。排泄物やゴミなどの汚れが一目瞭然で、溜まる場所もなく、すぐに除去することができます。清潔な環境を保つには最も適したレイアウトと言えるでしょう。
フィッシュレットという濾過装置を組み合わせることでさらに威力を発揮します。砂などの障害物がないため、フィッシュレットが汚れをぐんぐん吸い取ってくれます。
また、砂によるケガの心配がないのも利点と言えるでしょう。
ベアタンクのデメリット
低床がないことで、落ち着かないポリプテルスもいるようです。そのような個体だと、ストレスが溜まってしまうかもしれません。
また、水槽の底が透明や白だと、ポリプテルスの体が退色し、薄くなってしまうこともあります。ライトなどを設置していると、反射によって色飛びしてしまう可能性があります。
私が飼育しているポリプテルスの中でも、デルヘッジは特に体色やバンド模様が薄くなってしまったように感じます。黒色のセーフティマットを、水槽と水槽台の間に敷くなどして、床面を黒くすることで、多少対策ができるかもしれません。

最後に、好みによっては水槽が「いけす」のように見えて、見栄えが悪いと感じる人もいるかもしれません。
まとめ
低床に砂を敷くことは、メリットもデメリットもあります。下記表を参考に、好みに応じて飼育環境を検討してみてください。
| メリット | デメリット | |
| 底砂 | ・色揚げ効果がある ・濾過効果に期待ができる ・砂に潜る行動を観察できる ・見栄えが良い | ・誤飲する可能性がある ・ケガをする可能性がある ・水質が悪化する可能性がある |
| ベアタンク | ・水槽の手入れがしやすい ・ケガの心配がない | ・落ち着かない個体もいる ・退色、色飛びの可能性がある ・見栄えが悪いと感じる人もいる |





