失敗しない水槽台の選び方|60cm・90cmなどサイズ別から、ロータイプ・二段など機能別まで解説
水槽台は、アクアリウム用品の中でも特に失敗できない設備です。水槽はかなりの重さになる重量物で、台が歪んだり倒れたりすると被害が大きくなるからです。サイズ別にロータイプから二段まで様々な機能性があり、デザイン性まで含めると選択肢は多様です。本記事では初心者の方を対象に、安心できる専用の水槽台について詳しく解説します。
水槽台が必要な理由
「ニトリやカインズなどで売っている家具(棚やテレビ台)を、水槽台代わりにできないの?」という疑問は誰もが一度は頭に浮かんだことがあると思います。結論から言うと、不可能ではないが初心者の方や、大きいサイズの水槽なら専用水槽台一択ということです。理由は大きく3つあります。
1)水槽はかなり重い
例えば60㎝水槽には55L程度の水が入ります。水は 1L≒1kgのため、水を張っただけで55kgになり、水槽本体や底砂、機材などを合わせると70kg近くになります。90cm水槽になると総重量が200kg級に達することもあります。
一般的な家具の公称耐荷重は30〜50kg程度のものが多く、大きな水槽の重さに耐えられる設計になっていません。
2)耐湿(湿気・水はね)性が必要
水槽まわりは湿気や水はねによる濡れが避けられず、合板制の家具は反りや剥離リスクが高まります。最初は大丈夫そうでも徐々に劣化して、ある日いきなり崩壊というリスクは0ではありません。
3)専用水槽台は使い勝手が良い
アクアリウムには水槽と魚だけでなく、ろ過装置やエアポンプ、ライトとそれらを稼働する電源など、様々な周辺機器が必要です。特に外部ろ過装置は本体も大きく、一般的な家具ではそれらを綺麗に収納することができません。
専用の水槽台は、配線・配管・収納を前提に設計されているものも多く、結果的にコンパクトでおしゃれな空間づくりが可能になります。
水槽台の種類
専用水槽台にも機能面で様々な種類があります。ここではそれぞれのメリットとデメリットを整理します。
キャビネットタイプ
扉が付いていて、水槽を置いた下側の空間に機材などを収納できるタイプです。
- メリット:見た目がスッキリ、生活感を隠せる、収納力が高い
- デメリット:扉内に熱がこもりやすい、水槽は一台しか置けない、値段は高め
フレーム/ラックタイプ
扉がなく、水槽を乗せることに特化したタイプです。
- メリット:比較的安価、放熱性が良い、構造がシンプルで組み立てやすい、水槽を上下に2台設置できる場合がある
- デメリット:配線や機材が丸見えになりやすい
ロータイプ
高さが低いタイプの水槽台です。
- メリット:圧迫感がなくすっきりした印象、重心が低く、揺れに強い、座って鑑賞しやすい、上から手を入れやすい
- デメリット:収納量が減る、下段に入らない機材がある(外部ろ過装置など)
二段
水槽を2台設置することを前提としたタイプです。
- メリット:1か所に2台以上の水槽を設置できる
- デメリット:下段は暗くなりやすい(ライトが必要)、上段は高さが出るのでメンテナンスしにくい
おすすめの水槽台
自分に合った水槽台がわからない場合は、おすすめのタイプと理由を解説しますので参考にしてください。
迷ったら「キャビネット型」
初心者の方は水槽を1台管理するケースがほとんどだと思います。その場合は、きれいに収納できるキャビネット型が安定性でも、デザイン性(おしゃれさ)でもダントツだと思います。
ロータイプは他の家具と合わせて検討
例えばリビングにソファとローテーブルなど、背の低い家具しかない場合は、水槽台もロータイプにすることで統一感が出ます。
ダイニングテーブルなど背の高い家具がある場合は、普通の背の高いタイプの水槽台の方が、鑑賞する際の高さや収納性の面でおすすめできます。
迷ったら「定番メーカーの専用品」
水槽台として販売されている商品であればほとんどの場合問題ないと思いますが、迷ったら定番かつ歴史のあるブランドの商品を選ぶのが無難です。GEXやコトブキ工芸などのブランドなら間違いないでしょう。
失敗しない水槽台チェックリスト
実際に購入する際には、念のため下記のポイントをチェックしておきましょう。
チェック1)幅×奥行きが「水槽以上」になっているか
横幅だけでなく奥行きまで必ずチェックしてください。60cm規格水槽は奥行き30㎝で適応した商品も多いですが、奥行きが45㎝、あるいは30㎝未満の水槽もあります。
チェック2)すべての段の耐荷重を確認する
専用品であればメインの棚は問題ない場合がほとんどだと思いますが、2段目、3段目は若干弱い場合もあります。水槽を置く予定の棚の耐荷重はすべて確認してください。
チェック3)床の耐荷重・床ダメージ対策まで見る
持ち家ももちろんですが、特に賃貸物件では水槽台を置く床までしっかり考慮しましょう。経験上、極端に築年数が古い木造住宅でもなければ、60㎝、90㎝水槽は設置できると思いますが、水槽台以上の大きさの板やマットを敷いて、重さを分散するのも安全策です。なお、一般的な住宅の床耐荷重の目安として「1㎡あたり180kg」という数字があります。
チェック4)ロータイプは「収納する機材の高さ」を先に測る
ロータイプは下段の収納力が小さいです。事前に機材の高さを測っておきましょう。
チェック5)おしゃれは統一感と収納で作る
おしゃれな空間をつくるためには水槽の設置場所だけでなく、統一感が重要です。ほかの家具との高さや色などで統一感が出る商品を選びましょう。また、丸見えの配線・配管はおしゃれの敵です。キャビネットタイプなど収納性を重視するのがおすすめです。
水槽台から考えるおすすめの水槽サイズ
水槽台はサイズ別に様々な商品がありますが、ポピュラーなサイズの水槽ほど、選択肢が広がります。
「デザインがとても気に入ったけど60㎝水槽用しかない…」といったことも普通にあるので、ここではサイズ感について解説します。
30cm水槽
かなり小型の部類です。専用の水槽台はあまり選択肢がありません。一方であまり重さが出ないので、お気に入りの家具に設置することができるかもしれません。その際には、耐荷重はもちろん安定性に注意してください。
45cm水槽
一般的なサイズで、水槽台の選択肢は増えてきます。家具を流用したくなるサイズですが、結構な重さが出ます。できれば専用の水槽台でお気に入りをみつけてください。
60cm水槽
最も一般的なサイズです。選択肢は最も広いと言えます。大きさに対する価格も安価な商品が多いです。
一方で水槽自体も規格品からスリム、スーパースリム、奥行き45㎝など、様々なサイズがあります。サイズを間違えないようにチェックしましょう。
90cm水槽
総重量が200kg級に達し得るヘビー級です。水槽台は専用品一択でしょう。120、150、180㎝水槽も存在するため、大型水槽の入門サイズというイメージです。選択肢はそれなりにあります。
水槽台設置のコツ
専用の水槽台でも、正しく設置しなければ安全・安心は実現できません。水槽台設置の際は、下記のポイントをチェックしてください。
- 水平を取る
- 床保護マット+必要なら板で荷重分散
- 扉内に熱がこもる場合は置き方を工夫
- 湿気対策(防水シート、扉内換気、結露チェック)
- 地震・転倒対策(固定金具や滑り止め)
まとめ
水槽台選びは、アクアリウムの安全と満足度を決めるまさしく土台です。失敗すると被害は大きいですが、選び方や設置の仕方を間違えなければ安全・安心です。水槽台の特徴と選び方がわかったら、自分に合った商品をぜひ探してみてください。
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