水槽の底砂は何がいい?|条件別のおすすめ・掃除方法・ソイル量まで解説

水槽の底砂(底床材)は、レイアウトや見た目の印象にも大きく影響しますが、実は水質の安定や生体の健康、掃除のしやすさまで左右する重要な要素です。底砂の種類や、入れる入れないによって、それぞれメリット・デメリットがあります。本記事では、底砂の役割から種類、おすすめ、掃除方法まで初心者向けに詳しく解説します。

底砂の役割

底砂には大きく4つの役割があります。

水質の安定

水槽の立ち上げや維持で重要なろ過バクテリアは、底砂やろ材、流木などの表面に付着して増えていきます。底砂を敷くと、バクテリアが定着する表面積が増えるため、環境が安定しやすくなる傾向にあります(水質を支える中心はフィルター内のろ材で、底砂はその安定を後押しする役割です)。

水草の育成

多くの水草は底砂に根を張り、栄養を吸収して育ちます。特にソイルは水草向けに設計されているため、水草水槽では採用率が高いです。

魚のストレス軽減

底砂があることで、行動や落ち着き方が変わる魚も多いです。例えば底砂をつつく、掘る、隠れるなど、自然に近い環境となることで魚のストレス軽減につながる場合があります。

汚れを隠す

これは良し悪しですが、底砂があることで食べ残しやフンなどの汚れが目立たなくなります。放置すると水質悪化の原因となるゴミを隠してしまう面もあるため、掃除の必要性とセットで考えます。

底砂の種類と特徴

底砂には様々な種類があり、それぞれメリットやデメリットも存在します。

ソイル

見た目:黒〜濃茶の土の塊のような粒です。水槽に敷くと全体が締まって見え、水草レイアウトとの相性が良いです。

メリット:栄養があるものも多く、粒が硬すぎないため、水草の根張りや成長に最も相性が良いです。

デメリット:栄養が水に溶け出すため、立ち上げ時は少しコツが必要です。質量が小さいため舞いやすく、掃除に気を使います。また長年使うことで栄養がなくなったり、粒が崩れたりするので、いずれ交換の必要性が出てきます。

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砂利

見た目:粒が大きめで石と砂の中間のような見た目です。自然な河原っぽさを表現することができます。大磯・川砂利などが代表的です。

メリット:粒が大きく汚れがたまりやすい一方で、掃除も簡単になります。質量が大きく舞いにくい一面があります。

デメリット:汚れが隙間に入り込んで、底の方までたまりやすいです。栄養がなく硬いため、単体では水草に合いにくく、場合によっては魚のヒレを傷つけることもあります。

見た目:砂利よりも粒が小さいのが特徴です。細かくサラサラした印象があるため、水槽に清潔感が出ます。田砂・細砂が代表的です。

メリット:ソイルより質量が大きく、舞いにくいため掃除が簡単です。明るい色の砂も多く、レイアウト水槽で映えます。細かいため魚を傷つける心配もありません。

デメリット:砂利よりは軽いため、底の方まで掃除するのは大変な場合もあります。栄養はないため単体では水草に合いにくいです。

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サンゴ砂

見た目:白くて明るい色が多く、貝殻っぽい印象です。南国・海っぽい雰囲気を出すことができます。

メリット:水質をアルカリ性に寄せるため、水質調整に使われます。

デメリット:水質を変える恐れがあるため、合う生体と合わない生体が分かれます。

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ベアタンク

見た目:底砂を入れず、水槽の底面を露出させたまま飼育する方法です。スッキリした(無機質な)印象になります。

メリット:フンや残餌が見えるので、管理・掃除のしやすさでは最強です。

デメリット:水草が植えられない、ストレスを感じる生体もいる、ライトを反射して生体の色飛びを起こす、底面にもコケが出やすい、といった弊害もあります。

条件別のおすすめ底砂

 目指す方向性によって、底砂選択の方向性はある程度決まります。ここでは条件別に、おすすめの底砂を紹介します。

水草中心の水槽

水草を植えて育てたい場合、底床は基本的にソイルがおすすめです。ソイルの中にも種類があり、大きく分けると「栄養が豊富なタイプ(栄養系ソイル)」と「水質を安定させる力が強いタイプ(吸着系ソイル)」があります。どちらが向いているかは、育てたい水草の種類や水槽の目的によって選びます。

  • 栄養が必要な水草、増やしたい→栄養系ソイル
  • 栄養があまりいらない水草、安定させたい→吸着系ソイル

魚中心の水槽

魚には底砂が必須ではありません。目的別に選択するのがおすすめです。

  • 管理の手軽さ優先→ ベアタンク寄り
  • 見た目と手入れのバランス → 砂利・砂系
  • 水草もやりたい → ソイル寄り

とにかく掃除を減らしたい

できる限り掃除を減らしたいニーズもあります。その場合は、ベアタンクか、砂利を薄く敷くのがおすすめです。完全なベアタンクだと、環境によっては底面にコケが出て、かえって手間が増える場合もあります。

底砂の掃除は必要?

食べ残しやフンは有害物質を発生させるため、物理的に除去するのが望ましいです。底砂にはそういった汚れが溜まりやすいので、定期的な掃除は必要といえます。

ベアタンク、砂利、砂などの場合

基本的には溜まったゴミを定期的に吸い出してください。神経質になって、全面を完璧に掃除する必要はありません。プロホース等で目に見えるゴミが吸い出せれば大丈夫です。

ソイルの場合

ソイルは粒が崩れるリスクがあり、掃除しすぎると潰れてしまう可能性があります。特に立ち上げ直後は、底床を荒らしすぎない方が無難と言われます。優しく表面の汚れを掬い取るイメージで掃除しましょう。

底砂掃除の注意点

底砂掃除には、前述のプロホースなど、便利なグッズもたくさん販売されています。バケツとこれらを用意するだけで効率性が劇的に上がるため、使用することをおすすめします。

  • ゴミが舞って水が濁らないようにする
  • 質量の小さな砂は吸い上げないよう優しく
  • 水草の根を傷つけない、抜かないよう優しく
  • 深く突っ込んでソイルを崩さない
  • 流木や石などにゴミが溜まりやすい

底砂(ソイル)量

必要な量の目安は計算式で導くことができます。

底砂量(L)= 底面積(cm²)× 厚み(cm)÷1000 

60cm規格水槽の場合

  • 厚さ1cm:1.8L
  • 厚さ3cm:5.4L
  • 厚さ5cm:9.0L 

「掃除をラクにしたい」「底床を汚したくない」なら薄めでOK、「水草を植える」なら厚めにします。

立ち上げ時の注意点

底砂を入れて水槽を立ち上げる際にも、いくつかの注意点があります。

やさしく水を注ぐ

底砂を入れて注水する際に、勢いよく水を入れすぎると底砂が巻き上がって水が濁りやすくなります(特にソイルの場合)。スポンジなど緩衝材を置いて、その上にやさしく水を注ぐのがポイントです。

洗ってから使用する

商品の用法を守るのが前提ですが、ソイル以外の砂利などは基本よく洗ってから使用する場合が多いです。洗浄不足だと汚れが出る、白濁りの原因になります。 

よくある質問

Q. 底砂は入れないとダメ?

ダメではありません。底砂を入れないベアタンクという飼育方法も有名です。メリットとデメリットを確認して、自分にあった方法を選んで大丈夫です。

Q. 底砂掃除がちゃんとできるか不安

プロホースなど便利なグッズを使えば案外簡単です。またベアタンクや薄めに敷くなど、最初から掃除がラクな構造にすることで掃除の難易度もコントロールできます。

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Q. ソイルも掃除していいの?

ゴミは溜まるので、表面のゴミだけでも掃除するのが理想です。深掘りすると水草が抜けたり、ソイルが崩れたりする場合があります。 

まとめ

水槽の底砂には種類と役割があり、環境によっておすすめの種類も変わります。それぞれの特徴を押さえて、自身に合った底砂を選んでみてください。

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