ポリプテルスがひっくり返るのは転覆病?症状、原因、治療法などを解説
ポリプテルスは、転覆病という病気にかかる可能性があります。転覆病になってしまうと、命に関わることもあり、即効性のある治療法もありません。この記事では、ポリプテルスの転覆病について、症状から原因、治療法、予防法まで解説します。これから飼育を検討している方や、飼育中の方は参考にしてください。
目次
転覆病の症状
転覆病は、ポリプテルスだけでなく魚全般がかかる可能性のある病気です。金魚やベタがなりやすいことでも有名です。進行状況などにより、様々な症状が見られます。
泳ぎ方がおかしい
初期症状として、ポリプテルスの泳ぎ方がおかしくなります。真っ直ぐ泳げず、体を回転させるように泳ぐ、暴れるように泳ぐことが多くなると、転覆病が疑われます。
水面付近でずっと浮いている
初期症状として、ポリプテルスが水面付近でずっと浮かんでいることもあります。ただし、ポリプテルスの中には、よく浮く種類、個体も多く、判断は難しいです。

私が飼育しているセネガルスやパルマス・ポーリーは、浮く頻度や時間も多いですが、病気ではありません。水槽の底から水面に向かう時に、風船が浮くように泳がずに浮かんでいくなど、いつもと明らかに違う行動があれば疑う余地はあるかもしれません。
ずっと沈んで動かない
逆にポリプテルスが水槽の底に沈んだまま、ずっと動かない場合も、転覆病の初期症状の可能性があります。単にポリプテルスが落ち着いてリラックスしているだけなのか、息継ぎをするのも難しいほど動けない状況なのか、よく観察しましょう。
目安として、息継ぎをする際に力を振り絞るように泳いで、水面に突撃するような行動に出ると動くのが辛い状況の可能性があります。
腹部膨張
ポリプテルスのお腹が丸く膨らむのも、転覆病の一つの症状です。消化不良や餌の食べすぎという可能性もありますが、よく観察しましょう。
例えば、お腹だけでなく首元から膨れ上がっていたり、お腹が餌の形にボコボコになっているのではなく丸々と膨張していたりすると、軽症ではないので注意しましょう。

尻尾だけが浮く
病気の進行が進むと、腸内にガスが溜まるなどして、尻尾だけが浮いてシャチホコのようなポーズになってしまうことがあります。このような症状は、健康な個体ではあり得ませんので、観察できたらすぐに治療を開始しましょう。
ひっくり返る
転覆病が進行すると、ポリプテルスが水面で浮きながら、あるいは水槽の底でひっくり返ることもあります。明らかに異常な行動なのですぐに分かりますが、このような場合も迅速に治療を開始しましょう。
転覆病の原因
転覆病の原因は、エロモナス菌やカラムナリス菌などの、魚病菌ではありません。いくつかの原因が考えられますので解説します。
消化不良が原因
ポリプテルスがうまく餌を消化できていない状況です。餌の与え過ぎ、食べ過ぎで消化不良になることもあれば、ストレスや水質の悪化などで体調が悪くなり消化不良になることもあります。
特にセネガルスやエンドリケリーなどの種類は、ブリード個体が出回っており、もともと内臓が弱かったり、奇形による疾患を持っていたりします。
また冬場は、水槽の水温が下がり、ポリプテルスの消化機能が低下するため、消化不良になりやすい季節なので注意しましょう。
古いエサが原因
開封して1年以上経過しているなど、酸化が進んだ人工餌を与えることも、転覆病の原因になり得ます。

腹水病が原因
ポリプテルスの腹水病は、お腹がパンパンに膨らむ病気です。エロモナス菌などの魚病菌が原因でなく、前触れなく膨らむこともあります。消化不良や腹部膨張と見分けが付きにくく、原因の断定や治療が難しいやっかいな病気です。
エサの食べ過ぎとは違い、顎のあたりから膨らんだり、ボコボコではなく風船のようにまるまると膨らんだりします。また、エサを食べた直後だけでなく、常に膨張した状態であることが多いです。
浮き袋病が原因
ポリプテルスの浮き袋に異常が起こる病気です。浮き輪のように常に浮いてしまい、うまく潜ることができなくなります。太りすぎで内臓脂肪が溜まり、浮き袋を圧迫するなどの理由で発症します。
お腹が異常に膨らむこともあり、食べ過ぎや腹水病、エロモナス菌にのる症状など、区別が付きにくいため厄介です。上記の病気でも泳いで潜ることはできることが多いため、もがいても沈めない様子であれば、浮き袋の異常を疑いましょう。
転覆病の治療方法
転覆病は、即効性のある治療が難しい病気です。いくつか考えられる方法を解説します。
絶食させる、餌を減らす
消化不良や餌の食べすぎが原因の場合、餌をしばらく与えない方法が考えられます。ポリプテルスは、成魚であれば1週間ほど餌を食べなくても平気です。消化、排泄されるまで次のエサを抜いてみるのも有効です。
水換えを行う
水質の悪化が原因の場合、水換えを頻繁に行うことが必要です。水質が改善することで、徐々に良くなる可能性があります。
塩水浴をさせる
塩水浴は、浸透圧の関係でポリプテルスの体への負担が少なくなります。0.5〜0.6%ほどの濃度の塩水浴を行いましょう。一方で、塩水は水が汚れやすい傾向にあるため注意してください。
転覆病の予防方法
転覆病は即効性のある治療方法がないため、特に罹患してから治療するより、なるべく予防したい病気です。普段から飼育方法に注意しましょう。
餌に気をつける
普段からエサを与え過ぎないように気をつけましょう。また、消化の悪い餌や、古くて酸化が進んだ餌も体に良くありません。エサの選び方にも気を使いましょう。
水温を適度に保つ
水温が下がるとポリプテルスの消化機能などの代謝が落ちますので、28℃くらいを保てるように整えましょう。温度を上げすぎると水質が悪くなりやすい点にも注意が必要です。
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落ち着く環境を整える
ポリプテルスにストレスがたまらない水槽環境を整えることが重要です。隠れ家や底砂を入れたり、混泳環境を見直したりすることが有効です。
水質を綺麗に保つ
ポリプテルスを普段から健康に育てるためには、水質の維持が必要不可欠です。水質を綺麗に保つためには、水換えだけでなく、水温や酸素濃度、バクテリアなど、様々な要素を考慮する必要があります。飼育しているポリプテルスに合った飼育環境を整えましょう。
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まとめ
ポリプテルスが転覆病になると様々な症状が出ます。疑わしい場合には、原因を探り適切な対応を行いましょう。すぐに完治することが難しい病気ですので、できるだけ罹患しないよう予防を心がけましょう。


