水槽のカルキ抜き|水道水はダメ?抜き方から手順、最短方法まで解説
水槽の立ち上げや水換えをする際、水道水をそのまま使ってはいけません。水道水に含まれるカルキ(塩素)は、生体にとって有害だからです。金魚やメダカを飼ったことがある人は馴染みがあると思いますが、カルキは簡単に抜くことができます。この記事では、カルキの基本知識から手軽な抜き方まで解説します。
カルキとは?
アクアリウム用語でいうカルキとは、水道水に含まれる消毒用の塩素(残留塩素)のことです。水道水は安全に飲めるように殺菌されていて、蛇口から出てくる水には一定の残留塩素が保たれるよう基準が定められています。
カルキは生体にとって有害となり得る
塩素は殺菌のための成分なので、魚に刺激・ダメージになり得ます。さらに重要なのが、塩素の殺菌作用は水槽の立ち上げや安定に必要なバクテリアにも影響しやすい点です。ここで押さえるべき結論はシンプルです。
- 水道水をそのまま水槽に入れるのはNG
- 飼育水は「カルキ抜き」してから使う
カルキの抜き方
カルキを抜く方法はいくつかあります。初心者の方にとって最も簡単で確実なのは市販のカルキ抜き(塩素中和剤)を使うことと言えます。ここでは他の方法とも比較しながら、メリットやデメリットを整理します。
| 方法 | かかる時間 | 確実性 | 手間 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| カルキ抜き(塩素中和剤) | ほぼ即時 | 高い | 低 | ほぼ全部 | 規定量厳守(入れすぎない) |
| 汲み置き・日光 | 2~3日 | 中〜高 | 高 | 無料でやりたい | 日光が当たることが重要 |
| 沸騰させる | 沸騰後10〜20分+冷却 | 中 | 高 | 無料でやりたい | 水温に注意 |
| 浄水器 | 製品次第 | 製品次第 | 低~高 | 常用したい | 定期的なフィルター交換 |
カルキ抜き(塩素中和剤)
水道水に規定量を入れて混ぜるだけで、塩素を中和して飼育に使える状態にしやすいのがカルキ抜き剤です。安価で早いため、特別な理由がないためこの選択肢で間違いないでしょう。液体と固形の商品がありますが、管理のしやすさや即効性から、液体の方がおすすめです。
ポイントは2つです。
- 水量に対して、説明書どおりの量を入れる
- 混ぜ(攪拌し)てから使う
ダイソーのカルキ抜きは使える?
ダイソーなどの100円均一でも、アクアリウム専用の商品に注力しているショップが増えてきました。基本的には問題なく使えると考えて良いでしょう。
汲み置き・日光
昔からカルキを抜く方法としてよく使われてきたのが、「水道水をバケツに汲んで放置する」です。実際カルキを抜くことは可能ですが、場所と時間がかなり重要です。
- 日中の太陽光が当たる屋外が理想(6時間程度で抜けるという情報もある)
- 室内放置だと2〜3日以上
つまり「夜に汲んで朝使う」だと、条件次第で抜け切らない可能性があるので注意しましょう。
ペットボトルでカルキ抜き
「ペットボトルに水道水を入れて放置」は、汲み置きの小型版です。小分けで運用ができますが、ペットボトルは口が狭く、塩素が抜けるスピードは環境に左右されやすいです。さらに、長期間置くと衛生面も気になります(カルキが抜けた水=殺菌力が落ちた水ともいえる)。
沸騰させる
沸騰で塩素を飛ばす方法も一般に知られていて、目安として沸騰後10〜20分程度で抜けるという情報が多いです。ただし大量の水を沸騰させることや、冷ます手間を考えるとあまりメリットはなさそうです。
浄水器
浄水器や活性炭で塩素を減らす方法もあります。工夫次第で蛇口の水をそのまま使える場合もあるため、水換えのことなどを考えると魅力的な方法ではあります。
しかし性能差や浄水器ではフィルターの交換などの懸念点もあるため、安全を維持し続けられるかを事前に検討しておきましょう。
【状況別】カルキ抜きの方法・最短手順
ここでは、状況に応じて簡単にカルキを抜く方法について解説します。
水換え時
水換え時のおすすめは水量に応じて変わります。バケツ1~2杯程度であればバケツを使用、大量の水換えが必要であれば浄水器の考え方がおすすめです。
水量(少)
- バケツに水道水を汲む(水温を合わせる)
- カルキ抜き剤を規定量入れて混ぜる
水量(多)
- 蛇口か吐出口に浄水器機能をつける(フィルターの機能を維持)
- 実際にカルキが抜けているか、テスターで確認
- ホースにつないで水を直接水槽に入れるか、水槽の近くでバケツに入れる(水温を合わせる)
立ち上げ(新規セット)時
立ち上げ時は、水槽に水を張ってから規定量のカルキ抜きを入れると一回で済みます。
- 水量に合わせたカルキ抜き剤を計算(規定量)
- よく攪拌する
よくある失敗
ここでは、初心者の方でよくある失敗をまとめます。転ばぬ先の杖として利用してください。
失敗1:カルキ抜きしたつもりで抜けていない
- カルキ抜きが水量に足りていない
- よく混ざっていない
- 汲み置きが短い
- 日光に当たっていない
失敗2:カルキ抜きを入れすぎる
慣れてくると目分量で入れがちです。「多めに入れとけば間違いない」だと、いつか問題が発生するかもしれません。あくまで規定量を守りましょう。
失敗3:汲み置きで水が痛む
カルキ抜きを使用せず汲み置きをする場合、水が痛んだり、異物が混入したりするリスクがあります。管理方法にも注意が必要です。
よくある質問
Q. 水道水のカルキ抜きは何時間かかる?
方法によります。日光に当てれば6時間ほどで抜けるという情報もありますが、室内だと2〜3日が目安と言われています。市販のカルキ抜きを使えばほぼ一瞬ですので、実務上では使用するのがおすすめです。
Q. ダイソーのカルキ抜きは水槽に使っていい?
ダイソーをはじめとした100円均一にもカルキ抜き商品は存在します。アクアリウム用の商品であれば問題ないと言えるでしょう。
Q. 浄水器ならカルキ抜き不要?
浄水器の方式・機能・フィルター状態に依存します。最初はテスターでしっかり抜けているかを確認し、定期的なフィルター交換を欠かさないようにしましょう。
Q. メダカにもカルキ抜きは必要?
必要です。メダカは丈夫で、カルキ抜きをしなくても平気に見える場合もあります。しかし多かれ少なかれ必ずダメージは蓄積していますので、丈夫なメダカであっても必ずカルキ抜きをしてあげましょう。
まとめ
水道水にはカルキ(塩素)が含まれているため、アクアリウムでは立ち上げ時や水換え時などで水道水をそのまま使用することはできません。市販のカルキ抜きを使用することで、安価・簡単にカルキを抜くことができますので必ず使用してあげましょう。
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