ヤマサキカズラの育て方|基本から水槽での植え方・増やし方・レイアウトまで解説【アクアリウム・テラリウム対応】
ヤマサキカズラは大きな葉を持つツル性の抽水植物です。観葉植物のような見た目ですが水槽でも育てられることから、アクアリウムやテラリウムに採用されることも多いです。取り扱いは一般的な水草と異なりますが、丈夫で育てやすく、迫力もあるため初心者にもおすすめです。本記事ではヤマサキカズラの育て方からレイアウト方法まで解説します。
目次
ヤマサキカズラの基本情報
ヤマサキカズラはカズラと名がつく通り、ツル性を持ち根が絡みつくように成長します。抽水植物として、根だけが水に浸って葉は水上に出る形で育てることができる他、葉まで完全に水中に浸っていても育てることが可能です。水上の葉は大きく、水中の葉は小さく成長が遅くなる傾向があります。
アクアリウムやテラリウムでは、水上葉として縦方向にボリュームとアクセントを出すようにレイアウトされることが多いと言えます。


育て方の基本
水上葉、水中葉それぞれで基本となる育て方を解説します。
水上葉(根は水中)
レイアウトでよく使われる形です。成長が早くコケもつかないため、難易度も低くおすすめの育て方です。
- 光量:室内照明〜弱めのライトでも維持しやすい
- CO2:不要
- 栄養:栄養が含まれる水に根を浸すか、用土、水苔に植えるのがおすすめ
- 管理の要点:根を常に水に触れさせる(発根していなくても節を水に浸しておけば発根する)、熱帯魚水槽の流木等に根を絡ませて育てるのもおすすめ

水中葉
水槽内で中景~後景の水草として育成することも可能です。
- 光量:中程度でOK
- CO2:基本的に不要だが、添加で生長が良くなるという報告もある
- 栄養:ソイルに植えるのがおすすめ
- 管理の要点:水上葉に比べて成長はかなり遅く、小型化しやすいためコケがついて見た目が悪くなりがち

上手な育て方のポイント
節さえあれば発根する
ヤマサキカズラはとても丈夫な植物で、健康な節さえあれば、発根していなくても、極論葉がなくても根が出てきて成長します。
水上葉⇔水中葉の切り替え
ほかの水草同様、水上葉を水中に沈めた場合には、環境変化に適応できず古い葉が溶ける可能性があります。それぞれの環境に適応した新芽が出るまで、我慢強く待ちましょう。
根(節)は土に植えたほうが育てやすい
水中葉も水上葉も、植えなくても育ちますが、根がしっかりソイル等に埋まっているほうが成長が早く、株が大きくなりやすい実感があります。また、植えたほうがしっかり固定されて、葉が生える方向も統一しやすいです。
植え方のポイント
ヤマサキカズラを用土に植えて育てる場合のポイントを、実体験から解説します。
水上葉
赤玉土など、ある程度の栄養があり、目が粗めの用土が、根腐れのリスクも低くおすすめです。浸る程度の水さえ確保すれば深く植える必要はなく、上から用土をかぶせるだけで自然に根を張ってくれます。光に向かって葉を展開するため、頻繁に角度や向きを変えると葉の方向性に統一感がなくなります。

水中葉
水中葉の場合もソイルに植えるのがおすすめですが、水上葉よりも抜ける、浮く、安定しない傾向です。しっかりと根が張れば株も大きくなりやすいため、深めにしっかりと固定しましょう。
また、一度根を張るとその旺盛な生命力でほかの水草を侵食するほどのパワーがあるため混植には注意してください。
増やし方のポイント
前述の通りヤマサキカズラは生命力が強く、健康な節があれば発根し、たとえ葉が無くても新芽を出すことも多いです。横方向に長く成長していくため、ある程度の長さになったら節を残してハサミでカットするだけで増やすことが可能です。葉を1枚以上残した形で節をカットするのが最も安全です。節は常に水に浸るよう管理して下さい。

レイアウトのポイント
定番のオープンアクア
水槽の上に水上葉を配置し、水中から水上へ連なる景観を作るオープンアクアは、アクアリウムにおけるレイアウトの定番です。ライトなどの機材に這わせて多くの水上葉を配置すると、人工感が出がちな水槽部屋に自然感を演出することもできます。
流木に這わせて立体感を生む
縦や斜めにレイアウトした大き目の流木に這わせることで、横に広がりがちな水槽に縦方向の立体感が出ます。オープンアクアにつなげるのも有効です。
まとめ
ヤマサキカズラは、水上でも水中でも育成ができる珍しいツル性の植物です。存在感があり、丈夫なことからアクアリウムやテラリウムのレイアウトによく使われ、初心者の方にもおすすめです。育成は簡単ですが、一般的な水草とは異なるポイントを押さえて、ぜひチャレンジしてみてください。


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